ニュース

NY TimesはAPに関して利益相反があるし間違っている。擁護をやめるべきだ。

次の記事

PowersetがiPhone最適化版ウィキペディア検索を発表

ニューヨークタイムズ(NYTimes)のSaul Hansellは、AP通信および同社がコンテンツ権利を著作権法を越えて拡大しようとする試みを擁護する記事をこれまでに3本書いている。

要するにAPは、誰にも自社記事を4ワードを越えて無料では引用させたくないと言っている。そして、引用した者を訴訟すると脅している(実際に訴訟もした)。

Hansellは週末に最初の記事を書き、APのコンテンツ利用に関する、既存の著作権法外のルールを決めた戦略を概説した。次の記事で同氏は、このポリシーに否定的な反応を示したブロガーらを批判した(われわれの答えは、TechCrunchと姉妹サイトからA.P.を排除すること)。

そして3本目の今日(米国時間6/18)の記事で(そっとしておけばよかったのに)Hansallは、APのターゲットであることが明らかなDiggが、この戦いでAPの支持に回ったことを示唆した。その記事のコメント欄に、Digg CEOのJay Andersonが反論して「私たちはAPの立場を一切支持していない」と書いた。JayがNYTimesにインタビューされた時に事態を理解していなかっただけなのか、その後考えを変えたのかはわからない。

しかし、とにかくこれはやりすぎだ。この状況でのAPは明らかに間違っているし、NYTimesのとっている立場はまさにこっけいだ。情報源(Adelson)がHansellに話した主張を引っ込めたという事実にジャーナリズムとしてずさんなものを感じる。そして最悪なのが、NYTimesがAPの共同所有者であり、役員会にも名を連ねているという事実だ。この利害関係の相反についてHansellの記事では一切触れられていない。

公平を期すために言っておくが、Hansellは伝説的ジャーナリストであり、利益相反のことなどかけらも気にしないだろう(彼の判断に影響しない、という意味)。またNYTimesはAPの直接のライバルでもあるので、利益相反の問題も緩和される。しかし、そろそろNYTimesはこの話題を一段落させて、相反関係について開示すべきではないか。そうでなければ、APを代弁するだけで、公正な出版物と見られない恐れがある。

アップデート:Saul Hansellがコメント欄で応じた

ちょっとMike、
いつから問題の両面を報じることが、一方を擁護することになったんだい。
著作権法の公正使用の理論も、ニューヨーク州法の新しい理論も、どちらも複雑で不安定なものだ。君たちが指摘するように、従来のビジネスモデルと最新のウェブの慣習と間には衝突がある。いずれにしても私の興味をそそる、だから私はそれについて書く。

Saul

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)