Aptureのポップアップは意外に良いポップアップ

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一般的にいえば、私はユーザーが望んでいない動作をするユーザーインタフェースを好まない。リンクをクリックすると新しいページにジャンプする代わりに関連ある広告を表示するオーバーレイがポップアップするなどだ。(たとえばYahoo News記事Vibrant Mediaを利用しているウェブサイトを見ていただきたい)

そこで本来なら私としてはAptureのコンセプトには反対のはずだった。しかし、3人のスタンフォードのコンピュータ科学専攻の学生が創立したこのスタートアップは、内容に関連あるポップアップを―禁止するかわりに―改良しようとしている。ユーザーの側でポップアップ動作に対する多少考えを変える必要があるかもしれないが、使われているテクノロジーとユーザー・インタフェースはきわめて優れていることが分った。

ウェブサイト運営者は、Aptureを利用して記事にポップアップ・リンク(またはhtmlベースのオーバーレイ)を追加することができる。 ポップアップには記事内容に関連あるメディア(Wikipedia、IMDB、Scribd、Google Maps、Hulu、ESPN、YouTube、Imeem、Flickrその他)からのコンテンツが表示される。

Aptureのインストールは簡単だ。JavaScriptの短いコードをサイト内にコピー&ペーストして、次に記事テキスト中でポップアップさせたい箇所を手動で選ぶだけでよい。関連あるメディアの内容はまた段落と段落の間にエンベッドすることもできる。記事作成者側のユーザーインタフェースは訪問者の場合と同様、オーバーレイを設定するのに単にマウスでポイントしクリックしていくだけでよい。

仮にワシントン州レッドモンドとか、デビッド・ボウイーとかについて記事中で触れたとしよう。それのキーワードがリンクになっている。クリックするとポップアップが表示されてその内容に関する知識が得られるようなコンテンツが表示されるわけだ。そのポップアップからさらにまた別の詳しい知識が得られるポップアップにジャンプすることもできる。

Aptureのパブリッシャー・ツールはこの4月以来2500のブログ(Washington Postによるものも含まれている)で使われている。過去数ヶ月でAptureはユーザーインタフェースを改良し、コンテンツのソースを追加してきた。今回いよいよこのツールが一般公開され、誰でも使えるようになった。

サイト運営者としては、 Aptureのようなツールを利用する場合には、いくつかの注意が必要だろう。前に述べたように、ユーザーも多少考えを変える必要があると同時に、運営者側も従来の習慣を変えねばならない。(特にいったん記事を公開してからリンクを付け加える場合)。また自サイト内のメディアのショーケースとして利用する場合、通常のリンクに比べてページビューを損することになる。これらの点についての対策としては、リンクのアイコンがオーバーレイを呼び出すようにして、ただしリンク自体は通常のものとするのがよいかもしれない。

Aptureはカリフォルニア州San Mateoに本拠を置き、2007年2月に創立された。エンジェル資金を調達しているようだが、額は不明。

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(翻訳:Namekawa, U)