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AppLoop、iPhone向けに位置情報を利用した広告配信とモニタ・ツールを提供

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〔日本語版編集部:この記事の執筆者はCalley Nyeです。〕

競争力のある新しい価格体系で3G iPhoneが発売される日がすぐそこまで来ている。これが携帯市場にどんな影響を与えるのか、盛んに議論されているところだ。新しいiPhoneにはGPS機能が内蔵され、SDKもリリースされていることでもあり、サードパーティーがGPS機能を使って何ができそうか検討してみるのによい時期かもしれない。なんにせよ、ベンチャーキャピタリストたちは携帯ベースのサービスや分析、広告のプラットフォーム開発のために資金を注ぎ込んできたが、現在は特にiPhoneその他のスマート端末に血眼になっている。

AppLoopは今日(米国時間7/1)ローンチした新しいスタートアップだ。このサービスは、デベロッパーが携帯アプリへのトラフィックやユーザー情報などをモニタし、またそれらのアプリに広告を配信するためのセルフ・サービスのプラットフォームを提供するのが狙いだ。さらにAppLoopによると、このサービスは世界初のリアルタイムで場所情報を利用する広告ネットワークでもあるという。iPhone3Gの内蔵するGPS機能を利用して、AppLoopはユーザーの位置に住所が近い店舗その他の広告主を選んで、その広告を表示することができる。これによって地域のレストランなどの店舗はクーポンや割引などのプロモーションを含めた広告で付近にいる顧客を呼び込むことができる。

位置情報ベースの広告を打てる他に、 AppLoopではデベロッパーがアプリケーションへの訪問者の場所、利用時間、回数など総合的な利用情報のモニタができる。また、訪問者がアプリの機能のうちどれがもっとも利用されているかについて統計を取る「アクション・ログ」というカスタマイズ機能も提供されている。

AppLoopは位置情報ベースを利用したセッション情報を収集できるので、デベロッパーはどの地区でどれだけの人がどれほどそのアプリを利用したかモニタできる。この能力は広告を効果的に出稿するために役に立つはずだし、マーケティング・キャンペーンの戦略立案のためにも有効だろう。

広告主用のダッシュボードから特定の地域や特定の住所を中心とした広告を制作することができる。また広告主がどんなタイプのアプリケーションを通じて広告を掲載したいかによって、タイプ別の絞り込みを行う機能もある。

携帯広告、特に位置情報ベースの広告は大きなマーケットに成長してきた。eMarketerの記事によると、携帯広告費は今年だけで$50B(500億ドル)に上る見込みだという。主要な広告ネットワークはもちろん全て携帯版のウェブサイトや携帯アプリを利用した広告に力を入れているが、これまでのところ、どれもあまり成功しているとはいえない。理屈からいえば、こういった競争の激しいマーケットでは結局大手が勝つことになる。経営資源、ユーザー数、信用、すべてが大手がユーザーを独占するのに有利に働く。しかしAppLoopのスタートアップが食い込む余地は常にある。

現在、iPhone向け広告ネットワークの分野には、 iPhoneデベロッパー向け SDKツールを最近ローンチしたPinch Mediaを始め、いくつかのライバルが存在する。Pinch MediaはAppLoopのもの似た場所情報をベースんひしたセッション、トラフィックのデータ分析ツールを含むiPhone用分析ツールを提供している。ただし、このUnion Square Venturesが支援するPinch Mediaの場合、カスタマイズできるログ機能や広告プラットフォーム機能は提供されていない。ただし広告機能については次期リリースで提供されるとして、広告主とすでに契約を交わしている。

AppLoopにもっとも近いライバルはおそらくSmaato’s Open Mobile Advertising Platform (SOMA)だろう。これは携帯アプリ用分析ツールと携帯広告を提供しているが、位置情報ベースの広告はまだ手がけていない。他の携帯広告ネットワークにはAdMobAd InfusemKhojなどがある。

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(翻訳:Namekawa, U)