ウェブサービスの負担を軽減するGnip

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MyBlogLogの設立者Eric Marcoullierは2007年1月に自社を推定$10M(1千万ドル)でYahooに売却した。そして新たなビジネスアイデアを育みつつ2007年6月にYahooを退社。そのアイデアとはデータポータビリティによる負荷を減らすということだった。

このアイデアから生まれたのがGnipという新規サービスで、TechCrunchではGnipが最初の資金調達をアナウンスした2008年3月に初めて取り上げた

本日(米国時間7/1)、詳細が明らかにされるとともにサービスが開始された。Gnipはコンシューマ向けサービスではない。ソーシャルネットワークと、多くのユーザコンテンツ及びデータを生み出したり(Digg、Delicious、Flickr等)、逆にデータを消費するサービス(Plaxo、SocialThing、MyBlogLog等)など、ソーシャルネットワーク以外のサービスの間に位置して、APIの利用を減らしてより効率的に結びつけるためのものだ。

たとえて言うならブログ用のpingサーバ(TechCrunch英語版の記事はこちら)に近いかもしれない。pingサーバはTechnoratiやGoogle Blog Searchなどにブログの更新を伝え、ブログ検索エンジンが常にサイトの再インデックス化を行って新規コンテンツの有無を確認しなくても良いようにする。検索エンジンにのべつ再インデックス化をさせる代わりに、ブログを更新したときにpingサーバに伝え、そしてpingサーバが検索エンジンに対する再インデックス化を要求する。Dave Winterが構築した最初のpingサーバであるWeblogs.comは、ブログ検索エンジンの効率を飛躍的に向上させた。

Gnipも基本的な考え方は同じだ。ソーシャルネットワークからユーザ名および新規コンテンツ作成状況(Twitterにメッセージを投稿した等)などの基本情報を収集する。それからGnipは、その情報を必要としているサービスにデータを送る。そして下流に位置するサービスはAPIを使って、適切なユーザ認証を経て、オリジナルのデータにアクセスする(上に示した例ではTwitterのメッセージ本体)。

ユーザの観点から見れば、サービス間の情報伝達が高速化し、APIを酷使しないことによってサービスのダウンを防ぐことに繋がるかもしれない。

Gnipの動作に関するより詳しい情報はTechCrunchITの概観記事および、データストリームアグリゲーションに関するこちらの議論を参照して欲しい。

GnipのローンチパートナーであるDiggにも明らかな利益がある。DiggはGnipにAPIを無制限に開放し、サードパーティーのサービスがすべてDiggを直接利用するのではなくGnipを使うようになればと期待している。他のローンチパートナーにはPlaxo、Delicious、Discus、Flickr、Get Satisfaction、MyBlogLog、Six Apart、Iminta、Lijit、Social Thing、およびSpokeoなどがある。このパートナーリストに含まれていないことで目立つのはTwitterだ。Gnipのようなサービスをもっとも必要としているのではなかろうか。

GnipはPivotal Labsとともにサービス開発を手がけた。

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(翻訳:Maeda, H)