Identi.caの問題は「Twitterではない」こと

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今週はじめに登場したTwitterクローンのidenti.caブログ界でちょっとした話題になっている。Twitterの定期的とも言えるシステム障害に対する防衛策というわけだ(Twitterの障害は既にギャグのネタにもなっていて、有名なTwitter Fail WhaleはTシャツキッチュアートなどにも登場している)。

identi.caはTwitterの抱えるスケーリング問題にコードのオープンソース化およびホスティングサーバを分散して負荷を分散するという方法で対応しようとしている。ソースをオープンにするだけでなく、OpenIDや、新たに提唱されているOpenMicrobloggingをサポートする。OpenMicrobloggingはOAuthを利用して、他のメッセージサービスとidenti.ca間の相互購読を容易にしようとする試みだ。

identi.caはEvan Prodromouというカナダ人開発者の作品。背景概念についてはここで説明されている。良いアイデアをたくさん持っていて、Twitterの非集中化を行うことがスケーリング問題を解決するキーになるというのには同意する。但しこの点については他の方法も提唱されている。identi.caでは他のマイクロブログサービスへの移行も簡単に行えるよう考えられている。

現在のところidenti.caは超先駆的な利用者向けのサービスだ。他の利用者を探してフォローする機能やコンタクト情報を他サーバからインポートする(サービスの利用を開始すれば、普通すべての友人にidenti.caのリンクをメールで伝えてフォローしてもらったり、もしかしたらパブリックフィードで名前を見つけてもらおうとするものだろう)等、基本的なサービスがまだ実装できていない。但しこういった問題に取り組むのは簡単なことで、identi.caも既にいろいろな面で問題解決に動き出している。

identi.caにとってより大きな問題は、「identi.caはTwitterではない」ということだ。Twitterが使えなくていらいらしたりはしても、競合サービスに比べてはるかに多くの利用者がいることはアドバンテージになっている。みんながTwitterにいるのに、identi.caに移ってどうすれば良いのだろう。もちろんこの問題は時が解決してくれるということもある。とくにTwitterが今のままであるのならそうなっていくだろう。ただ、移行して不便さを感じるケースがあるというのは、なかなか対応の難しい問題だ。

もちろん、だからといってidenti.caによる盛り上がりをTwitterが無視していいということにはならない。むしろidenti.caの提示するアイデアの一部でも真摯に受け取ることが必要だろう。たとえばシステムの非集中化や、友人リストやデータを他のサービスに簡単にエクスポートできる機能は実装を考えても良いものだと思う。

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(翻訳:Maeda, H)