Scrabulous
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Electronic Arts

公式版スクラブル、いよいよFacebookに登場(Scrabulousはダウト)

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Facebook上のベイパーウェアってことなんだろうか。年初にいろいろとごたごたがあったけれど、HasbroおよびElectronic ArtsはFacebook上の公式版Scrabbleのお披露目準備を整えた。本日(米国時間7/7)のアナウンスによると、EAがこれまで6ヶ月間作業を続けてきたFacebookアプリケーションが今月中にスタートするようだ。ちなみにPogo(EAのお手軽ゲームサイト)版は本日から利用することができる。

Facebook版のScrabbleアプリケーションはプライベートベータ段階(左のスクリーンショット参照)で、現在まだテスト中。これはFacebookアプリケーションに過ぎず、Sporeのような機能満載のビデオゲームでもないのに、EAが何にそんなに手間取っているのかはわからない。

またFacebook上でもっとも人気のあるアプリケーションのひとつにまで成長した非公式版ScrabbleのScrabulousもどうなってしまうのかわからない。Scrabulousはインドの2人兄弟によって開発されたが、今年初めHasbroの商標を侵害していると訴えられほとんど終わっている状態だ。ScrabulousはElectronic Arts(Scrabbleの国内デジタル版ライセンスを所有する)やReal Networks(国際デジタルライセンスを所有する)を含む多数の会社と売却交渉を行ってきた。しかし価格の面で合意に至らないままになっている。

ScrabulousをFacebook上から直ちに閉め出してしまえば、Facebook上で大人気のゲームを代替物なしに取り上げることとなり、HasbroおよびElectronic Artsが大いに反発を受けることになると考えた。代替品がほとんど完成するにあたって、Scrabulousを放逐することになるのかどうか、今のところは明らかでない。HasbroはScrabulousにどう対応していくのか、スポークスパーソンのGary Selbyが回答してくれた。

HasbroはこれまでずっとScrabulousが我々の知的財産権を侵害していると主張し続けており、法的措置も検討しています。現在のところ、われわれはまもなく提供の始まるEAによる合法的ソーシャルネットワーク版SCRABBLEに注力しているところです。ただ今の時点ではScrabulousに対する我々の法的措置についてコメントすることはありません。

scrabulous.pngひとつ確かなのはHasbroおよびEAがScrabulousの存続を許容するのなら、オフィシャル版Scrabbleに人を集めるのに苦労するだろうということだ。Real Networksはしばらく前に米国およびカナダ以外向けに公式版Scrabbleの提供を開始した。これは総合計で5,643人のアクティブユーザしか獲得できていない。一方のScrabulousは毎日451,107人によってプレイされている。

ライセンスの問題で、EA版Scrabulousは提供範囲が限定されることにもなる。米国およびカナダ在住のFacebookメンバー同士でのみ、一緒にプレイすることができる。米国在住の人がロンドンの友人とプレイしたいと思っても、それはできない。それであるなら友人すべてがScrabulousをインストールしている中、わざわざオフィシャル版をインストールしようと考える人はほとんどいないことになるだろう。

結局のところ、EAの公式版Scrabulousは開発に注力したにしても、まずScrabulousを排除しないことには成功はおぼつかないだろう。しかしFacebookからScrabulousを追い出して公式版への乗り換えを促したとすると、多くの怒れるScrabulousファンを相手にしなければならない。Scrabbleをこよなく愛する人たちは、自分たちのゲームが公式版かどうかを気にしないだろうか。それとも一致団結してインドの二人によるゲームをボイコットするだろうか。答えはもうすぐ明らかになるだろう。

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(翻訳:Maeda, H)