マイクロソフトはもうヤフーいじめを止めるべきだ

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今日まで、私はおおむねMicrosoftがYahoo買収を図るのに賛成してきた。実際、Microsoftが最初の$44.6B(446億ドル)の買収価格を提示する数日前、私はFox Business Channelに出演して、Microsoftとの合併がYahooを救う道だと述べた。(もちろんこう主張したのは私が最初というわけではない。たまたま私は絶妙のタイミングに恵まれただけだ)。

その後のYahooとMicrosoftの交渉の波瀾万丈のドラマを通じて、私は合併は両社にとって利益になると主張してきた。別にMicrosoftの大ファンだからというわけではない。インターネットの健全性を将来にわたって維持するためには検索マーケットにおける競争がぜひとも必要だと考えるからだ。Googleはこのマーケットであまりに大きなシェアを占めており、それに伴ってあまりに巨額の検索連動広告による収入を得ている。インターネットという市場を健全に機能させるためにはどうしても競争相手が必要だ。そしてMicrosoftもYahooも単独ではGoogleに太刀打ちできない。

しかしMicrosoftはYahooが買収を受諾する寸前まで来たところで、提案を全社の買収から検索事業だけの買収に切り替えた。これは私に言わせれば、牛を買わずに牛乳だけを只取りしようとするようなものだ。私はこのあたりで物事の成り行きに懸念を抱き始めた。以来、YahooはMicrosoftに文字通り平身低頭せんばかりにして、当初の提案よりずっと低い価格でもかまわないとして買収をまとめようとしてきた。しかしMicrosoftの対応は、Yahooをおもちゃにするばかりだったといえるだろう。

しかし、昨日にいたって、Microsoftのイジメは明らかに限度を超えた。 MicrosoftとYahooの「もの言う株主」、Carl Icahnは、共同で声明を発表した。それによると、両者は話し合いを行い、Microsoftは再び「全社買収」に戻る用意がある、ただし、その条件として、Yahooの取締役が全員一新された場合に限るとした「われわれは、しかしながら、株主総会における取締役改選の実施後、 新取締役会とであれば、Microsoftは、相当に多額の財政的裏付けのもとにYahoo!の「検索」部門、あるいは全社を買収するなどの大規模な取引について話し合う用意があることを確認した。

Icahnはさらにこれを推し進めて、「Microsoftは〔仮に買収〕契約が締結された場合、何ヶ月にも及ぶ過渡期に、Yahooを現経営陣の下に置いておくことは不可能だと考えている。Jerry YangとYahoo! の現在の取締役会にまたもや 契約をぶちこわす機会を与えないためには、それができないようにするしかない」と断言した。

これは全体としてナンセンスだ。ひとたびMicrosoftとYahooの間に買収契約が調印されれば、その後は両者は密接に協力して作業しなければならないのだから、Yahooがあらためてその契約を危うくするような行動に出るとは思えない。むしろMicrosoft、というより、CEOのSteveBallmerがYahooの抵抗をあまりに個人的な観点から受け取りすぎているのではないのか? もはやビジネス上の見地よりも、Microsoftを侮辱した人間を破滅させてやろうという動機に動かされているように思える。残念ながらこれはインターネットに健全な競争勢力を作り出すのに役立つ動きではない。

私はYahooが、幹部の大量脱出株価の暴落が起きる前に、Microsoftが2月に買収の申し出を行ったときに即刻受諾しなかったことを非難してきた。しかし今度はMicrosoftが悪い。いわばYahooは祭壇の前に立ってMicrosoftが〔結婚の〕誓いを口にするのを待っている状態だ。もうつまらぬイジメを止めるべきだ。

私は合併には今でも賛成だ。しかし現在のように、それでなくても低下しているYahooの価値をMicrosoftがさらに破壊するのを黙って見ているわけにはいかない。

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(翻訳:Namekawa, U)