ええと、Diggのトップページに記事が載るには何票くらい必要なんだろう?

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2005年、私が初めてDiggについて記事を書いた( TechCrunchを始めて5日後だった)頃、当時はささやかで無邪気なサイトだったDiggのトップページに投稿を送り込むにはわずか15票で足りた。(TechCrunchの記事には当時の古いDiggのスクリーンショットが多数載っている)。現在ではDiggのトップページに掲載されるには平均して150票前後が必要だ。ただしこれは投稿者が誰であるか、リンク先の記事がどのサイトのものかで大幅に違ってくる。

しかし、今夜(米国時間7/9)、一部のDiggユーザーは妙な現象に気づいた。この記事は投稿以来16.5時間で936票を集めている。これはトップページに昇格するのに必要な平均票数をはるかに上回っている。「Upcoming」セクションで次ぎに人気のある記事はわずか178票しか集めていない。

もしある記事にたくさんの「反対」票が投じられていれば、その記事がトップページに昇格するのに必要な票数も増える。しかし、そもそも多数の反対票が.投じられるような記事は、Upcomingセクションからも削除されるのが普通だ。問題の記事のケースでは、そういうことは起きていない。記事はユーザーからたくさんの票を集めているが、しかしトップページに昇格させてもらえずにいる。(ただし、リンク先の元記事にざっと目を通した限りでは、この記事はやはり削除されるべきだったように思えた)。もしかすると、この記事はDiggが昇格させるか削除するか迷うようなぎりぎりの票を集めているのかもしれない。Diggのシステムが判断に迷っている間に、どんどん票が溜まっていったのだろう。

で、これからどういうことが分るか? 少なくとも一つのことは明確だ。Diggは「ユーザーの投票によってトップページに載せる記事を選ぶ」という原則と、トップページに記事を昇格させるための組織的な投票を排除するための努力を折り合わせるために依然苦闘中、ということだ。Diggが投票工作を排除するため、フィルターやハードルを整備すればするほど、副作用として、ホットな記事がすばやくトップページに掲載されるのを妨げることになる。しかし一方で、千人近いユーザーが一緒になって投票しても、記事に問題があれば必ずしもトップページに送り込めないということも明らかになった。これは良いことだと私は思う。

「DiggはUpcomingセクションからトップページに記事を昇格させる際に専門の編集者を雇ってチェックをさせている」という噂が根強く流れている。そういうことをして悪いということはもちろんない。しかし人間によるチェックを介在させるのは、1人の人間が常識と経験に従って判断するよりも、「群衆の英知」の方がよりよい決定を下せる、という理論を掘り崩すことになりかねない。もっともDigg側では人間の編集者が記事の選択に関与している噂を否定している。

Diggは、ファウンダーと投資者にとって最終的にすばらしいビジネス・モデルだったということになるかもしれない。 しかし鳴り物入りで登場した「ニュース革命」というコンセプトは線香花火で終わる可能性もある。おそらく、そのうちにユーザーも自分たちの判断だけで記事の選択が行われているのではないという事実に気づくのではないだろうか。

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(翻訳:Namekawa, U)