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myAWOLはデジタル時代の音楽レーベルだ

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大手音楽レーベルは、自分たちがインターネットをどう使っていいかわかっていないことをまざまざと見せつけてくれた。売上は落ち込み、市場は断片化し、なんとかファンを捕まえることのできたインディーズアーティストたちにとっては、そもそもレーベルが不要になった。自分の楽曲はAmieStreetやiTunesのようなサイトを通じてオンラインで販売できるのだ。

myAWOL(My Artists Without Labels)は、そのやり方を四大レーベルに見せつけようとしている。このサイトは、ウェブを使った多面的アプローチによって音楽業界に立ち向かう。まず、本格的データベースを公開して、この分野での権威を作り上げる。次に、この秋、消費者向けサイトを立ち上げ、そこは音楽コミュニティーとオンラインテレビチャンネル、独立系音楽レーベルを合わせたような機能を果たす。

高遠な目標だが、myAWOLに関わっている人たちには、やってのけるだけの後ろ盾と経験がある。このサイトはAndrwe Bentleyの発案によるもので、この起業家の目を見張るような経歴には、Virgin MediaのCEO、EMIのCEO、EMI Music/Asia PacificのCEO(同社が訴訟の欲望にふける前のこと)が並ぶ。音楽業界の幹部でいた間に、多くの友達を作ったであろうことも間違いない。

これから数か月のうちに、同サイトはプロ志向の音楽データベース(「音楽のimdb」)を送り出す。サイトの最終目標は、音楽業界の、スタジオミュージシャンや機器を管理する人たちからスタジオの幹部にいたる、あらゆる人たちにとっての権威あるリソースになることだ。Bentleyによると、サイトのこの部分は消費者にはあまりアピールしないだろうが、業界が切望しているサービスを提供することによってサイトの信頼を高めるのに役立つだろうという。

myAWOLの消費者向けサイトは、これこそが本当にワクワクする部分で、9月初めにならないと公開されないが、待つだけの価値はある。多くの音楽サイトが実質的にアーティストの店先の役目しか果たしていない(その結果ユーザーがもう一度訪れる理由がほとんどない)のに対して、myAWOLはコンテンツ作成に焦点を絞る。サイトでは日替わりのコンテンツを作り、これが要するにオンラインテレビチャンネルとなって、コンサートやインタビュー、TRLライクな連日の番組をオンラインとポッドキャストで配信する。内容は投稿ビデオやスタジオ撮影ビデオ、サイト主催のコンサートなどから成る(今月、The RoxyでmyAWOLのコンサートが行われる)

インターネットテレビチャンネルの目的は、myAWOLから巣立っていくアーティストの露出を高め、究極的には人気の出たアーティストがmyAWOLの音楽レーベルと契約することだ(アーティストにはそうする義務はない。サイトに出演することによる独占的契約条件はない)。各アーティストは専用のプロフィールページ(MySpace Musicと似ている)を持ち、そこで楽曲をストリームすることができる。無料あるいは70/30の収益分配。myAWOLの判断で選ばれた特集アーティストは、次の大ヒットを目指してアーティストプロフィールを通じてコンスタントに検索されるようになる。

myAWOLの消費者向けの開業までには未だ数か月ある今、これをオンライン音楽の第2の波と称賛するにはまだ早すぎ。音楽の分野は非常に混み合っているので、myAWOLが大枚をはたいたコンテンツ製作事業が、全く人目に触れずに終ることだってある。とりわけ、音楽分野で膨大なファンを持つMySpaceのいる中で。それを踏まえたとしても、Bentleyの経験と何人ものロックの伝説的人物からの出資を後ろ盾にしたmyAWOLからは目が離せない。

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(翻訳:Nob Takahashi)