ハウツービデオのGraspr、$2.5M調達―シンジケート配信に特化へ

次の記事

Yahoo、BOSSを発表―画期的な検索サービスのオープン化イニシアチブ

昨年9月にGrasprがローンチしたときわれわれは紹介記事を書いたが、絶賛というには遠かったかと思う。このハウツー・ビデオ専門のビデオサイトが生まれたとき、われわれが注目した理由は主としてYahooの元副社長がファウンダーだったからだ。

1年経って、このサイトにはひと味何かが足りないと思っていたのはわれわれだけではないことが判明した。Grasprはハウツー・ビデオを集めたコンテンツ・サイトというよりも、むしろさまざまなサービスからのビデオのアグレげーションと配信サービスに特化しようと戦略を変えた。その過程でDraper Fisher Jurvetsonとエンジェル投資家から$2.5M(250万ドル)に上るシリーズAの資金調達を行った。さらに“connected learning”と呼ばれる新しい機能を発表した。

現在、Grasprにはウェブ全体からハウツー・ビデオを収集、分類して独自のレポジトリを作るフィード・ツールが提供されている。 これらのビデオは日曜大工、飲食物、スポーツとレクレーション、工芸など17のカテゴリーに分類される。これらのビデオはその後、コンテンツを充実させたいウェブサイト運営者向けに配信される。非公開ベータテスト期間中に約200のサイト運営者が参加して配信を受けた。しかしCEOのTeresaPhillipsは、パートナーとして好適なサイトがカテゴリーごとに約2千あると述べている。これらのサイトの多くは、テキスト・ベースでハウツーを解説しており、マルチメディア素材でコンテンツを強化しようと望んでいる。

こういったネットワークからどのようにして金を儲けるかだが、Grasprはビデオにオーバーレイ広告を表示し、収入を自社とコンテンツの製作者、ビデオ掲載サイト運営者の3者の間で分配することを考えている。また一方、ビデオプレイヤー自体のスポンサーとなってブランド広告に利用させるというオプションも健闘されている。(教育事業、サービスを提供している企業がこういった方式のブランドPRを希望することは間違いない)。Phillipsは、「長期的に見ると、Grasprのビジネスにとってプロダクト・プレースメント広告〔動画中に小道具のような形で商品を露出するPR手法〕が、次第に重要になってくるだろう」と語って。

こういった戦略は功を奏するだろうか? 断定的なことを言うにはまだ早いが、Brightcoveの例が多少なりと参考になるなら、Grasprはあまり望みを高く持ちすぎない方がよいだろう。Brightcoveのビデオ配給プラットフォーム―こちらはもっと一般的なビデオを対象にしているが―それでもまずまずの成功しか収めていない。ただしGrasprのハウツービデオというニッチの場合、もしそれで十分な金銭的報酬が得られるなら、サードパーティーのビデオ・コンテンツに対するハウツーサイト運営者側からの需要は大いにあるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)