The-Linkup
DEADPOOL

MediaMax/TheLinkup、混迷の歴史に終止符

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データ消失、ユーザーの怒り、複雑怪奇な名称変更…と混迷の歴史を繰り広げてきたストレージ・サービスのTheLinkup (元のMediaMax)だが、ついに閉店を余儀なくされたようだ。ユーザーは8月8日を過ぎるとファイルにアクセスできなくなるという。

この会社には長い(おそろしく分りにくい)歴史がある。われわれのこの会社に関する最近の記事に投資家の1人であるCharlie Jacksonが残してくれたコメントを下に掲載する。(関連する情報へのリンクはわれわれが挿入した)。

発足当初はStreamloadという名前だったが、やがてサービス名をMediaMaxに変えた。中身は変わらずだ。ファウンダーのSteve Iversonがこの時はまだCEOだった。そこへPatrickHarrが連れて来られてCEOになり資金調達を担当した。IversonはCTOになった。

資金調達のCラウンドでMission Venturesという投資家が見つかった。このベンチャーキャピタルは一般ユーザー向けのサービスであるMediaMaxには全然興味がなくて、バックエンドのビジネスだけに投資したがった。そこでCラウンドの投資家は、MediaMaxを本体からスピンアウトさせることにした。新しい会社がMediaMaxのブランド名とユーザーとを引き継いだ。しかしソフトウェア、サーバー、データそのものは引き継がなかった。新会社の運営に必要なフロントエンド部分のソフトウェアが一定期間だけライセンスがされることになった。Steve Iversonは新会社の責任者になった。サーバーとデータを所有する本体の方は、Nirvanixと改名された。従業員はほとんど全員がNirvanixに残った。NirvanixのビジネスモデルはAmazonのS-3に競争を挑むようなサービスの提供だった。

このスピンアウトが行われたのと同じ頃、Nirvanixの技術者が華々しい大失敗をやってくれた。誤ってユーザーファイルを半数消してしまったのだ。その後、大部分のファイルは修復できたが、それには何ヶ月もかかったし、100%回復できたわけでもなかった。(私自身もいくつかファイルをなくした)。

MediaMaxは新しいフロントエンド・ソフトウェアを書き、最近名前をTheLinkupに変更した。Nirvanixは新しいバックエンド・ソフトウェアを書いたが、旧バージョンのシステムからMediaMaxのファイルを移行させる上でトラブルが出た。

MediaMax/TheLinkupは ユーザーに一部のファイルを提供できなくなり、金も使い果たし、 ビジネスとして完全に行き詰まった。そういうわけで、店じまいをする他ないことになった。(Cラウンドの投資家は、スピンアウトした会社には1セントも金をつぎ込んでいない)。

最後のプロジェクトはTheLinkupをストレージ・サービスをベースにしたSNSにするというものだったが、ほとんど具体化がされないままで終わった。これは不幸中の幸いで、ストレージ中心のSNSなどというのは実際にやってみたところでほとんどユーザーを集めることはできなかっただろう。金と時間を余計にムダにせずにすんだというべきだ。

これをもってTheLinkupはDeadpool入り。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)