AdMobがiPhoneに配信した広告は2億5千万件で「成功」

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iPhone 3Gの発売を明日(日本では本日)に控え、モバイル広告を取り扱うAdMobが同社のiPhone広告ネットワークに関するデータを公開した。2007年6月にネットワークを立ち上げてから、第一世代のiPhoneに対して2億4900万件の広告を配信した。先月だけでも世界中で5200万件を配信し、米国内に限っても3400万件となっている。月間の成長率を見ると、それぞれ32%と26%というものだ。

但しこの数字は考慮にいれておくにしても、AdMobの扱う広告は全体では月間35億件にも達する。つまり米国内のiPhone向け広告は全体のわずか1%を占めるのに過ぎない。

AdMobの携帯電話向け広告については、成長基調が続くのかそれとも通常のウェブ広告に取って代わられるのかが問題だ。iPhoneにはフルブラウザが搭載されていて、PCで見るのと同じ広告が表示されることになる。

iPhoneは他の携帯電話と比較して、より良い広告媒体と言えるのかどうか、またiPhone向け広告はどのようなものであるべきなのかが論点となる。広告会社はiPhone向けの広告を制作すべきなのかどうか。あるいはiPhoneユーザはフルブラウザで通常のウェブ広告を見ることになると仮定して、通常の広告を用意しておくだけで良いのだろうか。今週初めの記事でSilicon Alley Insiderがこの質問を取り上げていた。内容は以下の通り。

. . . iPhoneのブラウザでは、MotorolaのRazrとは異なりコンピュータが読み込むのと同じ方法で広告を読み込む。つまりiPhoneが通常のインターネット広告をカスタムサイズで読み込むなら、携帯専用の広告ネットワークなんて実際上必要ないということだ。

この記事に対するコメントで、AdMobのCEOであるOmar Hamouiが次のように記している。

「通常」の広告が読み込まれた際に、自動的に最適化されるということを前提にしているようです。…実際のところ…PCで見ることを前提とした広告が最適化されることはありません。

すべてのもの(広告を含めて)が全く同じに表示される統一ウェブの考えは魅力的なものです。しかしデジタル広告分野(検索、行動ターゲティング、デモグラフィック広告、心理学的ターゲティング、等々…)における最近の進化は、そもそも統一性ではなく閲覧者個々の違いに着目するものです。この観点から言えば、細かい違いについても差別化を行うことが広告においては大事だということになります。また我々は経験によって閲覧に利用する機器の違いは決して小さなものとは言えないことを知っています。

通常の広告ネットワークが機能するのかどうかはこれから明らかになってくることだ。しかしAdMobは既に広告が閲覧されるそれぞれの携帯電話端末に特化する戦略を獲っている。例えば現行のiPhone向け広告について言えば、iPhoneの大画面を活かして広告に詳細情報を盛り込んでいる。Googleマップを立ち上げるというiPhone独自の機能を活用してもいる。下に掲載したJaguarの広告では、Googleマップで近くのJaguarディーラーの場所を表示している。

また、詳細な情報を入手したり、あるいは広告されたアイテムを入手するために電話をかけることのできるの通常のバナー広告と異なる点だ(いくつかclick-to-callの機能を機能を提供するものもあるが、click-to-call広告は携帯電話上での方が有効だ)。またAdMobによればこれらiPhone専用広告のレスポンスレートは、他の携帯向け広告よりも良いとのことだ。

iPhone 3Gは新機能を備え大量のアプリケーションを搭載している。AdMobもiPhoneの新たな機能に対応する必要がある。広告出向者はどのような形態であれ、もっとも良い反応の得られる広告を採用するだろう。広告閲覧者の地域やユーザエクスペリエンスに細かく対応することにより、AdMobはより多くのレスポンスが得られるようになるだろう。この点について私の主催するMobile Web Wars RoundtableにてHamouiに尋ねてみるつもりだ。


Vimeoに掲載されているAdMobAdMob + Jaguar iPhone 広告ユニット(small)

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(翻訳:Maeda, H)