発売初日のiPhoneの品不足は演出?

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Nielsenの調査―iPhoneはスマートフォンで4位、顧客満足度で1位(ただし今日のユーザーは含まれず)

物に稀少性があると、人はやたらとそれを欲しがる。Appleはそれをとっくに承知だ。同社はiPhoneの稀少性を演出するために、出荷の量とタイミングを精密にコントロールしている。露骨な例として、提携企業のAT&Tは割り当てられた台数が少なく、Appleの店よりも早く売り切れた店がいくつもある。

たとえば東部標準時間の今日、ニューヨーク市の10以上のAT&Tの店舗でiPhoneが売り切れになった。姉妹サイトCruchGearの編集者John Biggsは、ブルックリンのAT&Tの店で何時間も行列に並んだ挙げ句、売り切れを宣告されてがっくりきた(皮肉たっぷりのビデオの中で彼は「AT&TよAppleよ私だって人間だぞ。私が妊婦だったらどうなるのよ?」と文句を言っている)。

店舗の大きさはAppleのほうが大きいから、AT&Tの店より割り当て台数が多くてもおかしくはない。でも、もしかしてAppleは、AT&Tの店への割り当てをわざと少なくしたのだろうか? 怒れる読者Mark Feldmanが、マサチュセッツ州ウォルサムのAT&Tの店で味わったつらい体験を次のように述べている:

店長が出てきて、iPhoneをお求めの方はいらっしゃいますかと言った。そして、今お受けできるのは五日後または七日後の入荷に対する予約だけですと説明した。金は今払う。そしてiPhoneが入荷したら電話で知らせてくれる。一週間以内にご来店がないと、品物は返品し代金はお返しします。そして、次が重要だ…iPhoneの店頭在庫は今現在ございますがAppleとの契約で日曜日までお売りすることができません! 予約はノー。当日の早い者勝ちだ。ということは、発売初日のiPhoneの売り切れ店続出はAppleが仕組んだやらせだ。つまり、ぺてん。

実際に商品が売り切れになることはある。でも、それとやらせとは違う。

Appleはお客という人間をマーケティング戦略の将棋の駒扱いしている。私なんかさしずめ、どうなってもいい一枚の「歩」だ。くそっ! 私はiPhoneのファンだから、数百ドルの身銭を切って発売初日に3Gを手に入れるつもりだった。でも今は、自分がAppleに利用されたような気分だ。テレビのニュースやあちこちのブログでAppleとiPhoneは大好評、その裏で間抜け面をした男(私)が店から追ん出されるわけだ。私は本気で怒っているので、自分のお金を使ってiPhoneへの反対票を投じようと思う。私は来月発売されるBlackBerry Boldを買うつもりだ。

(Feldmanのメールの全文は、CrunchGearで読める。)

やらせの“品切れ”をApple自身の店でもやったら、宣伝効果はもっと大きかったかもしれない。あるいはAppleは、Feldmanのような反応を例外的だと仮定すれば、初日のお客をAT&Tの店からAppleの店に付け替えたかったのかもしれない。そのほうが、Appleの店舗における発売初日の盛況が一層盛り上がっただろう。でも、本当の問題は3Gの売り場ではない。iPhoneのソフトをアップデートしたくて来店したお客全員が、無駄足を踏んだことだ。

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(翻訳:Iwatani)