[CG]iPhone 3Gレビュー:買うのは待て

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そこら中が大騒ぎだ。ひとまずiPhone 3Gが発売され、私の日常生活でも使えるようなったので、CrunchGearとしての公式レビューを書いてみたい。で、我々の結論?買うのは待てということだ。60%の確率で予想するが、来月にはちょっとしたハードウェアのアップデート、というよりはソフトウェアのアップデートが出て、最悪の3Gバッテリーライフの改善が見られるだろう。

iPhone 3Gは確かに第一世代iPhoneより少しばかりよくなっている。ということは、iPhoneを持っていない根っからのアップルユーザーだけがアップグレードすべきだということだ。ユーザーインターフェイス、サイズ、形、ミュージックプレーヤーなどiPhoneが優れていた点は変わっていない。チャーチル流にいえば、iPhoneは最悪のケータイ電話だ。これまで試されたすべての他の電話を別にすればという話だが・・・

3Gがカバーする地域以外ではほとんどスピードが変わらない。私がいつもいるブルックリン地区も残念ながらそうだ。EDGEより早いスピードを期待しているのなら考え直した方がいい。都市部に住むひとにとってはスピード増は顕著だろう。3Gモデルには、初代モデルのEDGE/Wi-Fiの通常速度よりはっきりと分るような大幅なスピードアップが必要だ。3GはAT&Tの求めで取り入れた目くらましだと思う。3Gだとバッテリーをすごく食うし、圏外に出ても自動的に切れるわけではない。

iPhone GPSは海外が狙いだと思う。海外では機能特化したデバイスよりオールインワンモデルが好まれる。ヨーロッパやアジアではGPS搭載カーナビにさらに500ドルも使おうとはしない。ケータイで事足りるからだ。GPSをiPhoneに加えるのは彼らのためであって、アメリカのためではない。カーナビがついていないのなら、曲がり角で指示が出せないiPhone GPSなんて役に立たない。GarminやTom Tomの方がずっと安くつく。

それからEメールの「プッシュ」とExchangeのサポートだが、これまでITショップでは「iPhoneはサポートしません」で済んだが、もうそういうワケにはいかない。これはアップルの法人向け対策だ。彼らにはWindows Mobileが攻撃的に見え、RIMのBlackBerryはEメールマシン程度にしか見えない。Exchangeをサポートする代わりにカット&ペーストのような簡単なことは出来なかったのだろうか。もちろん出来たさ。しかしカット&ペーストじゃITショップの景気付けにはならない。Exchangeサポートならそうなるってわけ。

新しいファームウェアではMobileMeをサポートする。これはパーソナルExchangeサーバーに対するアップルの回答だ。MobileMeがサポートするアプリ(OS XのMail、iCal、Address Book)を使っているものとして、この機能がついて私はハッピーだ。これら余分に思えるものでも、ウインドウズからのスィッチャーなら年額99ドル支払ってでも欲しいという気になるかもしれない。しかし、MobileMeにビルトインされている共有システムはどれも何らかの形ですでに存在しており、iPhoneのプラグインやOutlookのようなデスクトップアプリに同期することで簡単に再現できる。カレンダーとコンタクトのプッシュはたしかにスゴいが、目立ってスゴいというわけでも、どうしても欲しいというわけでもない。

それからApp Storeだ。これぞ2.0ファームウェアが素晴らしい点であり、同時にまたある意味お粗末な点でもある。牢屋破りした第一世代のiPhoneは天国だった。アップルの足かせを外すのにハッカーが協力し合い、プログラマーたちはアップル認定ではないが素晴らしいソフトを書いた。バカげたアプリも、スゴいものもあった。リナックスのボックスを手にしたみたいなものだ。でもそれはみんな過去の話だ。いまやApp Storeは有名ソフトハウスが作ったスゴい有料アプリのコレクションになった。App Storeにずらっと目を通すと、バカバカしいものからすばらしいものまであることに気付く。大部分のゲームはiPhoneの驚くべきグラフィックス能力を示している。しかし他のものはまるでプログラミングを覚えたての子供が書いたみたいに見える。3Gがアプリの主流というわけではない。なぜなら第一世代のiPhoneやTouchも2.0ファームウェアで動くからだ。App Storeは絶対手に入れたいものであり、同時に誰でも手に入れられるものだ。

最後はバッテリーの話。3Gでのバッテリーライフが思ったよりもったと書いているサイトが複数あるのを知っている。私の場合、あまりウェブブラウジングをしないのでたっぷり18時間もった。私の使い方が一般的でないことは分っている。未読のメールが現在12246通もあり、半時間毎に10〜20通のメールがくる。でもそれほど異常じゃないだろう。毎時自動フェッチするように設定しているが、スピードという点では改善がみられるものの、バッテリーはすぐに問題になるだろう。これは時間が経つほど(良くはなく)悪くなるものだ。他のマシン(Sidekick)でも同じような問題が生じたことを思い出す。結局は消耗していいときで8時間、ひどいときは4時間にまで減ってしまうのだ。

WWDCで説明のあったプッシュ通知システム(バックグラウンドの処理を可能にするヤツだ)が9月に発表されれば、バッテリー持続時間はもっと減るのではないかと恐れる。プッシュはバッテリーをひどく食うものだから・・・

3Gが魅力的だということは否定しない。私も好きだし、嫁にでもしたいほどだ。それでもバッテリーの問題は解決されなければならない。私の考えでは、アップルができるのはファームウェアをちょっと新しくすることぐらいだろう。しかし私の最大の心配は、これが設計上の欠陥で、全面的リコールが必要になるのではないかということだ。そうなるかどうか気をつけていて欲しい。発売時のアップルストアの行列が長かったと思うなら、ジーニアスたちが怒れる100万のお客に対応しなければならない様を想像してほしい。

それでは、iPhone 3Gを買うべきかどうか。手持ちのケータイ電話のアップグレードが必要で、契約も切れているということなら、来月まで待ちたまえ。8月半ばまでには騒ぎもおさまり、滞貨も片付いて(目下出荷待ち21日)、大部分のバグも修正されるだろう。iPhone 3Gが素晴らしいケータイ電話だということは疑いない。ネットワークに接続するという意味で3Gが第一世代よりも優れているということも間違いない。

いま現在iPhoneを持っているなら、しばらくそのままでいたまえ。自分の古いiPhoneをひとにあげなきゃよかったと思う気持ちがないといえばウソになる。iPhone 3Gは素晴らしいケータイ電話だ。だから次回のアプデートでは、少々の改善ではなく、思い切った革新的変化があることを期待したい。

結論:iPhone 3Gは素晴らしい。しかし買うのは待て。

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(翻訳:shiro)