GitHubが貼り付けサービスにバージョンコントロールを縁組み

次の記事

Justin.TV: ユーザ数100万に達する

〔日本語版編集部:この記事はRob Olsonの執筆〕

gist log

人気のサービスGitリポジトリをホスティングしているGitHubが、従来の彼らの枠の外に出て、古典的な貼り付けサービス(pastie service,短いコード片の投稿閲覧サービス) の改良版のようなことをやりだした。そのためにGitHubは、リポジトリのホスティングサービスで成功した方式を貼り付けサービスに応用した。それが、今日スタートしたgist.github.comだ。

これは、貼り付けサイトのユーザにとって何を意味するのか?。個々の投稿コード片(pastieとかgistと呼ばれる)が、それ自身でGitのリポジトリになる。この、コード片をGitのリポジトリに入れるというコロンブスの卵によって、GitHubは従来の単純な貼り付けサービスとは違うものを生み出した。

その利点は:

  • 複数のリビジョン(修正版コード)
  • 一つのコード片内で複数のファイルをサポート
  • 従来のGitリポジトリと同じく、オフラインでエディットしてGitHubに“プッシュ”できる
  • 非公開のコード片をSSLで暗号化
  • ほかのユーザが既存のコード片から分枝させたり改良ができる。改良はパッチの形で元の作者に送り戻せる。個々のコード片が、超ミニのオープンソースプロジェクトになる

さらにgist.githubでは、コード片をWebブラウザ上でエディットできる。個々のエディット結果はリビジョンとしてリポジトリに保存される。オンラインでコミットする(ひとつのバージョン〜リビジョンを最終確定すること)こともできる。このオンラインエディット機能を、GitHubのチームは自分たちのメインのアプリケーションにも導入する予定だ。彼らの願いは、ユーザがGitのバージョンコントロールシステムを使いこなせるようにならなくても、GitHubのプロジェクトに貢献できることだ。また、最初にテストしなくてもいいパッチ、たとえばドキュメンテーションのパッチなどを提出したい人にとっても、この方式は助かる。Git以外のソースコード管理システムを使っているデベロッパは多いから、この方式は、オープンソースプロジェクトでコラボレーションの範囲をもっと広げたいというGitHubの目標に向かう重要な一歩となる。

Gistはまだ完成した製品ではない。いちばん目立つのは、コード片を削除する機能がないことだ。既存のコード片を検索する機能も、ぜひほしい。GitHubのリポジトリホスティングにも全文検索はないから、まず貼り付けサービス用に検索を作ってから、それをすべてのリポジトリに拡張するやり方でもよい。

しかし、いくつかの機能不足にもかかわらず、GitHubのコミュニティはgist.github.comに飛びついた。Gistの稼働初日ですでに、既存の有力貼り付けサービスサイトhttp://pastie.org/よりも多い724 のコード片が投稿された(pastie.orgは524 )。

GitHubは生まれてまだ8か月だが、すでに1 万を越えるオープンソースプロジェクトにサービスを提供している。さらに重要なのは、有料非公開リポジトリのユーザが数千もいるので、すでに利益を上げていることだ。

GitHubは、 SourceForgeに対する差別化もうまい。オープンソースプロジェクトのホスティングでは最大手のSourceForgeと違って、GitHubはコミュニティ的な機能によってユーザとプロジェクトの両方の利益になることを狙っている。中でもいちばん効果的なのは、ユーザのお気に入りプロジェクトへの寄与貢献(コントリビューション)の履歴を追跡できることだ。この機能によって、自分が使っている、あるいは自分がメンバの一人であるプロジェクトに、これまで何が行われたかを容易に一望できる。SourceForgeはこの10年間低迷しているが、GitHubは履歴追尾、活動のフィード、そしてよりクリーンなデザインによって彼らを超えつつある。

[原文へ]
(翻訳:hiwa)