Zynga―$29Mを調達してFacebook仮想世界アプリのYoVilleを買収

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またもう一つのOpen Data Foundationか?

zynga-logo.pngソーシャルゲームネットワークのZyngaが、相当な額の資金調達に成功した。同社は、Kleiner PerkinsがリードするBラウンドにより、$29M(2900万ドル)を調達した(IVPおよびそれまでの投資者Union Square Ventures、Foundry Group、そしてAvalon Venturesもこのラウンドに参加した)。同社は同時に、YoVilleの取得を発表した。YoVilleはFacebookの仮想世界アプリケーションで、一日あたり15万のアクティブユーザがいる。そしてキャッシと一緒にKleinerの新しいパートナーBing Gordonもやって来て、同社の取締役になり、このスタートアップの運営面を担当する。

Bingは、最近Electronic Artsを退社した。同社で彼はチーフクリエイティブオフィサーであり、創業時からの取締役の一人だった。しかし彼はかなり前から、Zyngaの非公式のアドバイザーであり、Kleinerに話をつけたのも彼だ。ZyngaのCEO、Mark Pincusは述べる:

彼はわが社の製品戦略に深く関わっており、ゲームビジネスに必要なDNAをわれわれに注入してくれる。また、CEOにとってすばらしい指導者だ。彼はすでに、われわれの愚行をいくつか指摘して止めさせてくれた。

たとえば?

PCにダウンロードするMMOゲームに何百万~何千万ドルもつぎ込み、仮想世界でのプレイは無料にする、といったような愚行〔を止めさせてくれた〕。

これはほかのゲーム・スタートアップたちに対するいやみに聞こえる。Zyngaは、SNS上で友だち同士でプレイするカジュアルなゲーム(そのときかぎりの気軽に遊べるゲーム)が専門だ。ヒット作は、Texas Hold’Em(一日に400万人がプレーするポーカーゲーム)、Attack、Scrambleなどだ。Facebook、MySpace などのSNSから一日平均2900万人ののアクティブユーザを引き込んでいる。Facebookだけでも、Zyngaのゲームには一日平均1600万のアクティブユーザがいる(これはSlideやRockYou、SA Ventureに次ぐ数字)。

同社はこの1月に1千万ドルを調達したが、Pincusによればそれはまだ全額銀行にあり、80名の社員を抱えキャッシュフローは良好である。しかし彼は、カジュアルなソーシャルゲームとオンラインのビデオゲームの衝突により、環境は今後厳しくなると感じている。そこで、製品の価値とマーケティングの質の両方を向上するために、お金を投じなければならない。Pincusは語る:

向こう1年半でこれらのゲームはグラフィクスが高度になり没入型(仮想世界型)になる。ちょっとカジュアルに遊ぶだけでなく、その気になれば深入りもできるゲームが主体になる。

今はもう、口コミで人気サイトになれる気楽な時代ではない。マーケティングが重要だ。

Zyngaは、同社の既存の人気ゲームを新しいゲームの宣伝媒体としても使っている。しかし、ソーシャルゲームのネットワークを築こうとしているのはZyngaだけではない。競争相手のSGNは5月に$15M(1500万ドル)を調達した。Jeff Bezosが投資者の一人だ。両社はいずれも、EAのような既存の大手ゲーム企業を、低い制作コストと、低いマーケティングおよび配付費用、そしてソーシャルゲームプレーの今後の増加を通じて、出し抜こうと狙っている

Pincusは、一人のプレーヤーを獲得するためにかかる費用を下げたいと願っている。また、オンラインのマルチプレーヤーゲームが享受しているような深い参加形式も導入したい。そういう、二兎(カジュアル&ディープ)を狙ったゲームを同社は今開発中だ。しかしもちろん彼は、これからもどんどん、零細なゲームアプリケーションスタートアップを買収していくだろう(Playfishがこの方面での疑似餌のようだ)。

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(翻訳:hiwa)