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AbeBooksとAmazonの合併に気まずさを感じたShelfariとLibraryThing

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先ほどの記事で、Amazonが各出版社の稀覯本などを扱うオンライン小売業者のAbeBooksを買収したことを報告した

AbeBooksはLibraryThingの、最大ではないが多数の株も保持している。ここでは本好きたちが好きな本を掲載して、議論を楽しむことができる。そして一方AmazonはLibraryThingの直接的競合関係にあるShelfari(他にもBookJettyなど多数の競合社がある)に100万ドルを出資しているという話だ。こうなると、Amazonがこの2つの中規模新興企業を合体させようとしても不思議ではない。

しかしこの両者にはこれまでちょっとしたいわくがある。Amazonは両者を合併させるのではなく一方に賭けて他方を手放すか、あるいは双方の少数株式を持ち続けることになりそうだ。

LibraryThingの設立者Tim Spaldingは、Shelfariがブログ上での社員によるなりすましコメントや、登録者のメールボックスを利用したスパムなど、不適切な営業手段をとっていると公の場で非難してきた。またShelfariを「悪役」と呼んで憚らず、Gawkerからの言葉を引いてShelfariを「基本的にはソーシャルネットワーク界での強姦魔」と呼び、Shelfariの招待システムの変更方針についても批判している。

Shelfariの方はと言えばなりすまし問題(経験の足りないインターンが悪意なくやってしまったもので意図的ではない)やスパム問題(急激な成長とユーザインタフェースの不備によって起こってしまったことで、こちらも意図的ではない)に言及してはいるが、企業のブログを通じてLibraryThingに言い返すことはしていない。尚、これらの出来事は1年近く前のことであり、既に両者の悪感情は消えているのかもしれない。しかしこの両スタートアップ企業が国の両端にあることもある(Shelfariはワシントン州シアトルにあり、LibraryThingはメイン州ポートランドにある)。AmazonのAbeBookの獲得が本好きたちによるソーシャルネットワークの整理統合に繋がるということはなさそうだ。

いずれにせよ設立者のSpaldingはLibraryThingが独立事業体として存続していくと公に発表している。AbeBooksには匿名のユーザデータのみしか送らないとのこと。またコメントを受けて、Amazonに対しても同様のデータを売るつもりはあると言明した。しかしコアのユーザデータは決して売らないとのこと。彼はShelfariとの統合を企図する者が現れはしないかと強く警戒しているわけだ。

Shelfariの親会社であるTastemakersの共同設立者でCEOのJosh Hugは、AbeBooksとAmazonの件に付きコメントすることはないと述べた。但し「Amazonは素晴らしい投資家で、親密な関係を継続して行きたい」とのことだった。

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(翻訳:Maeda, H)