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大学をSNSの顧客に―Facebookが捨てた機能の再生で

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Facebookが大学生だけのSNSだったころ人気があったのは、自分のクラスの人だけでなく、同じ科目を取っている人を見つける機能だった(共通の話題があったほうがナンパしやすい)。Facebookが大学市場を超えて拡大していったとき、この機能はなくなった。しかし今、新しいスタートアップがFacebookが捨てたものを再び生かそうとしている。それはInigralと呼ばれ、Founders Fundが資金を提供している。Founders FundはFacebookに最初に投資したエンジェル投資家たちと同じグループであり、同社のPeter Thielは今でもFacebookの取締役の一人だ。

Inigralは車輪を再発明することを避け、Facebook上のアプリとして運用される。最初のアプリケーションはCoursesと呼ばれ、それは基本的には、学生たちがかつて愛した今は無き機能を再現する(類似のアプリとしてCramsterのCourses 2.0などがある)。しかしCoursesは単なる看板。本命はSchoolsと呼ばれるアプリケーションだ。これもFacebook上のアプリだが、機能はきわめて豊富。

機能がとても豊富なので、InigralはSchoolsの有料化を計画している。しかし、Facebookのアプリケーションにお金を払う人がいるだろうか? 学生は払わないね、絶対。そこでInigralは、大学に金を払わせることを考えている。つまり、そういう意味では、これはFacebook上の初めてのエンタプライズアプリケーションだ。同社の創設者の一人Michael Staton曰く:

まるでスパム広告のように、たくさんのユーザがクリックしてくれることをひたすら待つ方式が、Facebook上のビジネスの唯一の形ではない。その方式はすでに飽和している。

大学の経営者たちは「なぜうちの学生たちはみんなFacebookを使ってるんだ?」と聞いてくる。自分たちの教育産業ビジネスを補強するために、Facebookを利用したいと考えているのだ。

Statonは、大学が使用するソーシャルユーティリティとして自分のアプリケーションを売っている。それは、学生たちがお互いに相手の科目を知るだけではなく、キャンパス内のそのほかの団体、さまざまな学生団体やスポーツチーム、専攻学科、寮などへの所属も知ることができる。一人々々の学生に関してありとあらゆることが分かると、ユーザは友だちやクラスメートを分類して、自分といちばん共通部分の大きい相手を見つけることができる。

Schoolsは大学の学生情報システムに直接アクセスして、学生個人々々の情報を入手できる。たとえばある学生が登録科目を変えたら、それはすぐにFacebook上でも分かる(その学生の同意と適切なプライバシー保護がもちろん必要)。学生たちは、自分の大学が承認している場合にかぎり、アプリケーションをダウンロードできる。現在はテキサス州のAbilene Christian University(アビリーン・クリスチャン大学)が協力して非公開のベータを行っている段階だが、やがてそのほかの提携大学にも展開していく。本格的な一般公開は、来年の春学期以降だ。

大学はInigralに、学生一人当たり数ドルを払う。その見返りとして大学は、Facebookを通じて学生たちと対話し、学生たちをコントロールできる。ということは要するに、これは、教師、スポーツ指導者、学生団体の幹部などなどのためのグループ管理アプリケーションであり、彼らは各団体のメンバーにコンタクトして、学生たちがこんなもののないころからすでに使っていたフォーラムを通じて、イベント(行事計画)などを管理できるのだ。

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(翻訳:hiwa)