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Rocketboom、ソニーと7桁ドルで配信契約結ぶ

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日刊ビデオブログ「Rocketboom」が配信・広告営業事業をソニー・ピクチャーズ・テレビジョン(Sony Pictures Television)に7桁ドルの保証金+収入シェアと引き換えに委譲した。 Rocketboomの番組は今後、ソニーが抱える動画サイト「Crackle」およびPS3、PSP、Bravia I-Link TVなどのプラットフォームで配信の運びとなる。

RocketboomファウンダーAndrew Baronはソニーを選んだ理由として、ソニーが抱える強力な配信網と、この提携ならば自分の会社のコントロールを維持できる点を決め手として挙げる(例えば1年前WallStripが$5M[500万ドル]でCBSに会社を売り渡したように、別のメディアバイヤーに会社を売却してしまうと、氏も大事なベイビー[自分の会社]を人手に渡さざるを得ない)。 このたびのディールは配信・広告提携として組まれたもの。万事首尾よく進めばさらに緊密な提携関係あるいは会社買収の可能性だって出てきそうだし、逆にうまくいかなければ契約期限が切れ次第、Rocketboomが配信・広告営業の権利を100%取り戻す展開となるだろう。

今のRocketboom配信網のYouTube、iTunes、Tivo、その他はノータッチで残る。こうした配信チャンネルの広告販売もソニーが一手に引き受ける。先のBaronによればRocketboom視聴回数は全チャンネル合わせて月間100万回超。場合によっては数百万ビューに急騰する月もあるらしい。が、RocketboomはWeb動画番組としては草分けの一つであるため、ずっと広告販売よりは動画を作る方が得意な会社という感じだった。

大手メディアカンパニーと提携することでRocketboomも顧客リーチを広げ、社長のBaronも提携成立のテーブルからいくばくかのマネーは手にできるだろう。でも、これでRocketboomはやることなすこと全てソニーの所有物と見なされることになる。ただし、それが必ずしも悪いこととは言えなくて、例えばあのCrackleもどん詰まりで行き場のない状態が長く続いていたが、やっと成長曲線が見え始めてきたところだしね。comScoreによると、Crackle.comの米国内ユニークビジター数は4月以降3倍に増え370万人に達したようだ(対するVeoh.comの米国内ビジター数は450万人)。

それにしてもこのディールで改めて考えてしまう疑問もある。Web動画のスタートアップはそもそも独立した事業体のまま成長できるんだろうか? それとも大手メディアカンパニーの配信パワー抜きにメインストリームにはなれない?

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(翻訳:satomi)