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Google Insightsで得られる検索頻度地図データに関する諸実験

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上のどちらの地図がTechCrunchに興味を持つ人の所在をよりよく示しているだろう?

回答の前に、背景について説明させて頂きたい。最近、一週間前にサービスを開始したGoogle Insights for Searchを利用して生成した地図情報データを掲載しているブログがある。Google Trends同様に、Google Insightsでキーワードを指定すると、世界中でそのキーワードがどの程度検索されているかのデータを取得することができる。たとえばPingdomは、各国でのソーシャルネットワークサイトの検索頻度に基づいたソーシャルネットワークの国別人気調査を掲載している。またAndrew ChenはDigg、Facebook、MySace、Netvibes、Skype、TechCrunch、Twitter、およびYouTubeの米国内人気度調査を行った。Chenの作成した地図は“Early adopters vs the Mainstream: Google Insights points out websites only used by Silicon Valley nerds”(新しがり屋のサイトと主要サイト:Google Insightsでシリコンバレーのオタクしか使ってないサイトをチェックしよう)の記事で見ることができる。

ここまでの説明を行った上で、冒頭に掲載した二つの地図に戻る。Chenの作成した地図を見ると、いくつかのサイトはごくごく限られた人しか興味を持っていないことになる。Twitterは米国内の限られた地域でしか利用されていないし、NetvibesやTechCrunchに至ってはカリフォルニアでしか検索されていないことになる。少なくともChenの地図ではそういうことになる。TechCrunchのデータを見て自分でもやってみる気になった。もちろんTechCrunchが主要サイトであるとは思っていない(そうありたいとも考えていない)。しかし世界中に数多くの読者がいるのは明らかで、この点でChenの地図に疑問を持った。

そこでGoogle Insightsで地図を生成してみると、Chenの地図とは全く異なる結果を得た。上に掲載した地図のうち、最初のものはChenがTechCrunchをキーワードに作成したもの。二番目のものはこちらで“techcrunch”を指定してGoogle Insightsで作成したものだ。

当方で作成した地図でも、カリフォルニア内に興味を持ってくれる人が多いことがわかる。しかしカリフォルニアに限定されているわけではない。ワシントン、マサチューセッツ、ニューヨーク、テキサス等、さまざまな場所の人がTechCrunchを検索してくれている。こちらのデータの方が、実態に即しているように思う。

そこで次にTwitterについてしらべてみた。まずChenの地図。米国内では非常に限られた人しかTwitterに興味を持っていないことになる。

しかしGoogle InsightsにTwitterを指定して検索すると、次の地図が出てくる。

こちらの結果に基づいて考えるなら、米国中のとても広い範囲(ワイオミングは例外のようだ)の人がTwitterに興味を持っていることがわかる。なぜこのような違いが生じているのだろうか。Chenは地図を作製する際に、サイト名の後ろに.comを付加して作成している(techcrunch.comやtwitter.comといった具合)。おそらくサイトそのものをを検索しているのではないケースを除外しようと考えたのだろう。しかしそれでは本来表示されるべき結果も除外してしまうことになりそうだ。サイトを検索する際に検索ボックスにわざわざ.comを付加するのは、この分野に詳しい人しかいないように思われる。

ここまでの作業で、Google Insightsでは指定されたキーワードに完全に合致するデータのみを取り扱っていることがわかった。Chenの記事はGoogle Insightsの機能を実際に確認するきっかけとなった(ちなみに全体的に言えばChenのブログも気に入っている)。また、TechCrunchが広い地域の人々に興味を持ってもらえていることもわかった(インドでもかなり人気があるようだ)。さらに加えて、もっともなことではあるが、大都市圏の人の方が興味を持ってくれているようでもある。TechCrunchを購読しているサンフランシスコの人は、ワイオミングのララミーの人とよりも、デリーやパリに住む人との共通点を持つと思われるので、この結果も当然のものだろう。


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(翻訳:Maeda, H)