携帯検索広告のJumptap、シリーズDラウンドで$26Mを調達―AT&Tと組んでGoogleに対抗か

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携帯版の検索と広告のJumptapは、AllianceBernsteinがリードしたシリーズDラウンドで$26M(2600万ドル)を調達した。従来からの投資家、General Catalyst Partners、Summerhill Venture Partners、Redpoint Ventures、Valhalla Partners、WPPも参加している。これによって現在までの投資総額は$73M(7300万ドル)となった。

Jumptapは可能な限り多額の資金を必要とすることになるはずだ。ウェブへのアクセスが可能な携帯が市場に増えるにつれ、携帯からの検索は検索市場の次のフロンティアとなりつつある。Googleが最近Verizonの携帯電話からの検索を引き受けたのがよい例だ。にもかかわらず、アメリカでは全携帯ユーザーのわずか7%しか検索機能を使っていない。こういったきわめて初期のマーケットであるとはいえ、Googleに対抗していくのは生やさしい仕事ではない。しかしJumptapでは自分たちに優位性があると見ている。CEOのDanOlschwangは次のように述べている。

われわれのアプローチは少し違っている。われわれは既存の検索エンジンが提供するよりも価値の高い結果を携帯電話に提供する。ウェブ検索の結果を単に縮小して携帯の画面に表示するようなことはしない。たとえばユーザーが街角に立って、赤ん坊のためにTylenol〔解熱剤〕を探しているとしよう。この場合」にユーザーが必要としているのは最近のプレスリリースなどではなく、最寄りのドラッグストアの情報だ。

Jumptapの検索アルゴリズムは「行動に結びつく」検索結果を優先して表示し、検索が行われたデバイスに合わせて、表示方法を適切に調整する。また検索結果に連動して広告を表示する。もちろんGoogleもこのような携帯検索の特徴はよく理解している。Jumptapは携帯キャリヤ各社に提携を売り込むにあたって、もうひとつセールスポイントを持っていると考えている。「Googleではない」という点だ。

携帯キャリヤアはGoogleに警戒心を抱いている。しかしGoogleにはその警戒心を解かせるような大金を払う力がある。Verizonとの契約がそうだ。GoogleはVerizonが独力で携帯検索広告事業を行ったのではとうてい望めない―すくなくとも短期的には―ほどの金額を提示した。これは短期的には魅力的な事業提携となるかもしれないが(Verizonは携帯検索連動広告がより大規模なビジネスになれば、Googleとの契約が切れた後はいつでも自らデフォールトの検索エンジンを運営することができるものの)、将来の携帯検索ビジネスをGoogleに譲り渡してしまう危険がある。

Olschwangはこの点について携帯キャリヤに次のように警告している。

検索機能を第三者にまかせれば、収益化能力のみならず、自らの顧客を理解する機会を他者に譲り渡すことになる。3年から5年もすれば、Googleは携帯キャリヤへトラフィックを送り込む配慮などはしなくなるだろう。彼らはユーザーを直接Googleサイトに呼び込むよ習慣づけてしまうに違いない。

この議論は一部のキャリヤを納得させることができたようだ。たとえばAT&Tは従来からJumptapの提携先だが、Google-Verizonの検索提携に匹敵するような新しい提携をJumpstatと結ぼうとしているといわれる。私はこの点についてOlschwangに尋ねてみたが、彼は詳細については答えを避け、「われわれはAT&Tとの関係を拡大している」と答えるにとどまった。

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(翻訳:Namekawa, U)