マイクロソフトが欧州のショッピングサイト「Ciao」を買収
マイクロソフトが欧州の価格比較ショッピングサイト「Ciao」および、企業の市場調査を支援するオンライン調査システムを運営する調査会社「Greenfield Online」(コネチカット州)を買収することで合意に達した。
Greenfieldの全発行済み株式を買い上げるキャッシュ・テンダー・オファー(TOBで株式ではなく現金で買うこと)は総額約$486M(4億8600万ドル)相当で、上場会社「Quadrangle」が最近Greenfieldに買収提示した額より$60M(6000万ドル)以上多い。マイクロソフトは既にGreenfieldの調査部門については買い手(名称不明)を探し当てているので、レッドモンドには残るCiao部門だけ吸収されることになる。
Ciaoは、他サイトでネット購入できる商品のレビュー、評価、価格比較を求める(主に欧州圏の)買い物客主導のサイト。キヤノンカメラ「Powershot」のリスティングを見たら大体のサービス内容は掴めると思うが、いくつかのオンラインショップから集めた価格情報と、Ciaoに直接投稿されたレビューが表示されている。 ComScoreによると、Ciaoの月間ユニークビジター数は7カ国計2640万人。
マイクロソフトのCiao買収で思い出すのが、ヤフーが2004年に「Kelkoo」を$670M(6億7000万ドル)で買収し、後に考え直して売却を検討した件だ。
昨秋のディスカウントショッピングサイト「Jellyfish」買収同様、マイクロソフトはCiaoをLive Searchサービスに組み入れる予定だ。欧州ユーザーへのサービス増強が今買収の目的だ。
Ciaoはミュンヘンで1999年創業。2005年にGreenfield Onlineに買収された。
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(翻訳:satomi)