ディベートサイトにネット中立性問題のページ

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ネット中立性(Net Neutrality)の問題がよく分らない? 誰もがそうだ。Comcastが一部に従量制を取り入れている動きを悪しき兆候の例として、インターネットが進歩を続けるためにはどうしてもネット中立性の法制化が必要だと主張する人々がいる。 逆に、規制は不必要であり、望ましくない結果を招くという議論もある。Opposing Viewsは、今日の世界の重要な問題に関して、対立する主張それぞれの側に専門家によるメリット、デメリットの分析を掲載し、読者の参加をつのるディベートサイトだ。(ローンチ時のわれわれのレビュー記事)。このOpposing Viewが、昨夜、ネット中立性をテーマにしたページを開設した。このページには賛成、反対の要点と詳しい議論へのリンクが掲載されている。

ネット中立性の法制化に賛成している専門家はSave The Internet Coalition、Open Internet Coalition、Public Knowledgeだ。(言論の自由を保障するために、準独占企業であるISPは信用できない。Webの進歩が危殆に瀕している、など)。反対側はCato Institute、Hands Off The Internetだ。(これは技術的問題であり、技術者に任せておくべきだ。ネット中立性のコストは消費者が負担すべきだ。規制は思わぬ副作用を生む、など)。読者は自分が納得した議論に投票し、また独自の見解を投稿できる。読者の投稿の一部はトップぺージに掲載される。

賛否の議論に一例を挙げてみよう。Open Internet Coalitionはネット中立性は根本的な原則の問題だと主張する。

オープンなインターネットを守らねばならないという議論は往々にして、単なる「自由市場か規制か」という古くさい議論に矮小化されてしまう。事実は、進歩というものは、その進歩を守る最低限の交通規制なしには可能ではないのだ。

インターネットを歴史上、初のグローバルなコミュニケーションのシステムとして発展させていくために、インターネットのオープン性の原則が確立されなければならない。このオープン性の原則がFacebook、YouTube、Skypeその他数多くのインターネット・アプリケーションを成功させてきた。もしこういったサービスがあらゆるインターネット接続から利用できるという保証がなかったとしたなら、デベロッパーがたいへんな時間と手間と、多くの場合自分自身の金をかけてそれらのサービスを開発しようとするモチベーションは失われていただろう。

一方、Cato Instituteはあいまいな概念を法で強制する難しさを指摘する。

ネット中立性というのはつまるところ、技術的問題だという点に注意を払うことが重要だ。あらゆる技術的原則と同様、これも定義しようとするとあいまいな部分がたくさんj出てくる。

…ネット中立性を法制化する試みには、必ず多くのあいまいさが見いだされる。これによってインターネットに関連する全員が法的に不確実な状態に置かれることになる。これは一つの例だが、これまでのネット中立性の試みの中でいちばん有名な2006年に議会で審議されたSnowe-Dorgan法案を見てみよう。ここでは「ブロードバンド・サービス・プロバイダ」を次のように定義していた。「有料、無料を問わず、公衆にブロードバンド接続サービスを提供する設備を支配し、運営し、あるいは再販売する個人また組織」。 WiFi接続を提供するコーヒーショップのオーナーは、この定義よるブロードバンド・サービス・プロバイダとしてFCCのファイアウォール整備に関する規制の対象になるのだろうか?そんなことにならないよう望みたい。しかし法案の文言だけを見れば対象になってもおかしくない。同じことが、ホテル、ネットカフェ、空港、あるいは隣人のためにWiFi接続を開放している個人にまで言える。

さて、読者のネット中立性に関する意見は? サイトを訪問してディベートに参加しよう。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)