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TechCrunch50日本勢の活躍(1)OpenTrace

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この選手宣誓のように手を挙げている人は、日本からのデモ第1号「OpenTrace」の万願寺裕史さん、左は萩原さん(US留学中)。セッション3の持ち時間8分を無事こなし、会場からはひときわ高い拍手で迎えられた。日本語版スタッフ一同、感無量である。

「全部、日本に控えている島地さんのアイディアですよ」(万願寺さん)という環境レーティングシステム「OpenTrace」(開発元:RINEN)は、あらゆる商品を原材料まで遡って、各産地からの輸送にかかる燃料まで含めたアイテム単体の環境負荷を割り出す新しい仕組み。エコな企業は結果を刷り出したステッカーを商品に貼って環境の取り組みをアピールできる。買う方も安心だ。

1600人からが詰め掛けた会場で特に注目を集めたのは、系統図のように枝分かれするグラフィックスの「スリックなUI」(観客)だ。写真が出ると枝がゆる~く動く。この日は動画のスクショがアップル製品のようにくるくる宙を回る会社もあって「お~」と隣の席の人が笑っていたが、OpenTraceはみんな、「UIがいいね」と褒めていた。

また何よりも、各セグメントでアイディアが飽和気味な中、全く違う角度からボールを投げてきてウェブの可能性を示した点が評価されたのではないかと思う(審査基準は内部でも一切開示されていないので憶測だが)。さらにまたこの特徴的なヘアといい、何故か手の平に2日前の5531マイル分の航空券とラップトップと昼に食べた寿司のバーコードが刷り込まれていてスキャンできる意外な展開といい(写真上)、強烈な印象を残す2人だった(この日の締めのカラカニスのサンキュー・メールにもばっちり名前が挙がっていた)。

ディナーの席で万願寺さんに準備までのお話を伺ってみた。

「最終審査結果の通知があったのが8月14日ですね。それで当日ローンチできる状態に持ってくんですから大変でしたよ。リハは3回あるんですが1回目はパスして、2回目は土曜サンフランシスコ入りしたその足で日航ホテルでやったんです。5人が取り囲む前で。スライドショーも用意しなきゃならないということで用意したんですが、それもデモに変更に…。当日は日本語が少し分かる人をつけてくれました」

英語のことをしきりに謙遜するので「発音はマイナスにはなりませんよ」と言ったら、「会場の人もそう言ってくれた」そうだ。同じことを話しても話せるようになるまでの重みが違うので、中身のある話はみんな熱心に聞くし、むしろそれがプラスに働くんだなあ。というのが、今回のデモを見た実感である。

講評でマーク・ベニオフSalesforce会長兼CEOは「ありがとうございました」と日本語で2人を労い、「食品のトレーサビリティ(生産履歴管理)というコンセプトは必要不可欠なもの。僕ならFairTradeのようなところと組んで…共同マーケティングするだろうね。チョコの豆摘んだ男はこの写真、という具合に。[…]次の10年のキラーアプリになるだろう」と最大限の褒め言葉をくれた。

一方、イスラエルの投資家ヨシ・ヴァルディは「マークが日本語話すなら私も…」とヘブライ語で2人を労った。

一杯機嫌のヨシ・ヴァルディとOpenTraceの2人

日本からは今回OpenTraceRINEN)、SekaiCameraTonchidot)、GazoPa(Hitachi)の計3つの応募が最終選考に残っている。明日からの報告もお楽しみに。

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日経ビジネスオンライン

UPDATE: デモの録画;

(文責:satomi)