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TechCrunch50 セッション1:若者と文化

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[CG]Kevin Roseのアップルイベント予想

本日(米国時間9/8)、TechCrunch50の開会にあたり、Jason CalacanisとMichael Arringtonが、この会をインターネット業界の「サンダンス映画祭」として、企業が実績によって評価される場にしたいと語った。カンファレンスの最初のセッションで、「若者と文化」をテーマに発表を行った4社について報告する。エキスパートパネル(Chad Hurley、YouTube共同ファウンダー、Marrissa Mayer、Google 製品・検索担当VP、Ron Conway、エンジェル投資家、Dan Farber、Cnet 編集長)のハイライト部分[英文]も併せてお送りする。

Shryk

ShrykCrunchBase)- ウェブベースの財務ソフト「iThryv」は、子どもたちの財務リテラシーを高め、貯金の習慣をつけることを目的にしている。

共同ファウンダーのShane Kimptonが、架空の8歳の少女「Lacy」がiThryvにログインするところを見せた。Lacyは貯蓄預金を持っていて、貯蓄預金に28ドルあるほか当座預金口座がある。貯蓄預金のお金は、両親がLacyに貯蓄と節約について教えるために入金したもの。Lacyはバービーのコルベットが「欲しい」ので、最近買ったおもちゃなど実際の支出項目の横の「欲しい物リスト」に入れてある。彼女は50%を「欲しいもの」に、25%を「必要なもの」に使うが、これが結果的に良い金銭管理の比率ではなかった。そこでLacyは金銭管理セクションの中で、もっと良いお金の使い方を学ぶ。

別のサンプルで、「Jay」17歳は仕事を持ちガールフレンドがいる。口座は、彼の年代層に向けられている。調査によると、18~24歳の25%が破産しているという。よってこれは収入と支出を正しく管理するための方法のひとつだ。Jayは自分のお金の管理方法が、システム上の同年代のやり方より低くランクされていることを知る。これに基づいてスコアを得る。節約すればするほどスコアが上がる。

ファウンダーらは、iThryvが銀行ではないことを強調する。これは、銀行システムの上に載るプラットホームで、銀行が提供されたツールを使って「一生涯の顧客」を獲得できるというもの。銀行や親たちを調査して得たフィードバックを元にサイトを作った。同サイトでは、起業家になるための助言も与えている。

BlahGirls

Blah Girls – Ashton Kutcherが支援するBlah Girlsはゴシップサイト。アニメによるティーンエージ少女のグループが、エンターテイメントの世界の出来事について解説する。

俳優のAshton Kuthcerによるプレゼンテーションの最初は、「シリコンバレー」に関する内輪ネタのマンガビデオでJason CalacanisとMike Arrington(「Perter Griffithに似ている」)が登場した

これはビデオアニメーションだが、本質的には3人の「インタラクティブな、セレブ文化に熱中しているアニメ中の少女」たちがニュースやゴシップをレポートするという筋書きだ。彼女らがセレブの流行やニュースの最新情報を伝える。中核をなす機能は、定期的に更新されるビデオプレーヤーだ。アニメのキャラクターは、セレブ文化に関する気の利いたニュースを伝えるように台本がしっかりと書かれている。Blah Girlsは明らかに子ども向きではない。キャラクターはマリファナを吸ったり、セレブと一緒に出かけるジョークを飛ばしたりする。

Kutcherは、これは単なるビデオ以上のものだという。例えばユーザーとしてログインして「あんなビデオはダメだ」と言うこともできる。すると、メールでコメントへの返信の書かれたページのURLが送られてくる。Tiffany(blah girlのひとり)が、そのユーザーだけに向けた返信を書く。つまり、番組中の少女たちがユーザーに話しかけているわけだ。Blah girlにゴシップのアドバイスを求めることができる。例えば、Googleは世界を支配するか?と聞くと、例えばこんな返事が来る、「関係とは細身のジーンズのようなもの。ときにはチャンスを得るために空腹に耐える必要がある」。コメントは週毎に更新される(ちょっと遅いのでは)。

売り口上

1. 核となるのは、質の高いコンテンツを作ること
2. 対話性と社交性によるユーザー保持 – 広告モデル
3. シームレスに統合されたブランドコンテンツ。Vitamin Waterが最初のパートナーで、番組にシームレスに組み入れられている。

将来は国内外のテレビ、ウェブ、ゲーム、メディアパートナーとの協業。

Tweegee

TweegeeCrunchBase)- Tweegeeはローティーンのためのハブで、若年市場にソーシャルな対話と仲間作りのためのツール群を提供する。

Tweegeeは「8~14歳の子どもたちのための未来のソーシャル行動」だ。この年代グループ向けのものがオンラインには不足している、とファウンダーらが言う。これは、コンテンツ、ゲーム、ソーシャルネットワーキングのための目的地サイト。子どもが2人登場した。「ぼくのTweegeeの髪を立てなくちゃ」、とステージ上の少年が言い、子どもたちにもアバターがカスタマイズできる。さらに、メールもあり、背景色を変えてテキストをキラギラにするなど、子どもたちにアピールする。フル機能のメールプログラムでありながら、実に子どもに優しいインターフェースだ。出来合いの安全メールテキストも用意され、子ども同志で安全にメールのやりとりができるように作られている。別の子どもを自分の「友だちマシン」に会わせるために招待することができる。友だちメーターが、システム内でいちばん合う友人を見つけてくれる。カレンダーオプションには誕生日と写真がある。

アバターはホッケーセット、デイリー・レイティング、megazoneなどの前に置ける。Tweegeeは自分専用のサイトを作る場所だ。例えばライブニュース付のスポーツポータルなど。フォルダーにはユーザーが歌や映画や写真などをPC上で入れておき、アップロードして友だちに送ることができる。安全が第一優先。フルに安全な機能、「特許出願中」のツール。ゲームに関しては、子ども向けのカジュアルゲームが用意されている。

Hangout Industries

Hangout IndustriesCrunchBase)- ソーシャルネットワークとバーチャルワールドの融合。16~24歳がチャットやメディア共有できる3Dオンライン環境を提供する。

6か月間で作り上げたこのサイトはウェブベースの子どもとヤングアダルト向けバーチャルワールドで、バーチャル空間を高度にカスタマイズできる。「The Sims」のバーチャル性とFacebookのプライバシーとMySpaceのカスタマイズ機能を合わせ持つ。ローエンドのPCやMacで、どんなブラウザーでも動く。きわめて没入型だが、実世界のモノが取り入れられており、TシャツはThreadlessの本物。Allposters.comとの提携によりポスターが部屋に直接ストリームされ、それを購入できる。オフラインとオンラインを繋ぐことによってリアルな製品を自分にもアバターにも買うことができる。テーブルやイスなとのオブジェクトをカスタマイズすることもできる。

物体には重力が働く。バックグラウンドにサウンドトラックに合わせてドラムなどの楽器を演奏できる。既存のソーシャルグラフを取り込んで、友人が部屋を作ることができる。友人が見ているビデオを見たり、部屋にストリーミングされた番組を見ることができる。アバターは、これまでに登録されているクライントである30種のブランドと30種のテイストメーカーを使ってカスタマイズできる。

Expert Panel

Panel discussion with judges:

Chad Hurley、YouTube共同ファウンダー
Marrissa Mayer、 Google、プロダクト・検索担当副社長
Ron Conway、エンジェル投資家―20年間に500件の投資活動
Dan Farber、CNet編集局長

質問:

Chad:ぼくはBlah girlsには特に詳しい。ビデオは有望だと思うね(と冗談を言う)。しかし、マジメな話、広告にビッグチャンスがありそうだ。

他のもいいが、コンテンツの供給とスケーラビリティーに難点があるかもしれない。

Marissa:
私はHangoutがいいと思いました。これをつかう際のユーザーの負担はどうなるの?

答:既存のSNS内にiframeで表示されます。
Marrisa:ビジネスモデルという意味だけど?
答:ユーザーはバーチャル通貨を使います。クールなコンテンツに喜んで支払いをすると思います。

Marissa:
iThryvで、ひとつ気になったのは、クレジットカードやローンの広告が多いですね? これは問題にならないかしら?
答:銀行などと提携していろいろなサービスを提供してもらいます。われわれのユーザーは銀行にとって生涯の顧客になる可能性があるなので、彼らはお金を払ってサービスを出すわけです。

Ron:
私もiThryvに投資してもいいと思った。ただし銀行とか投資家が本当にバックについてからだね。他のサービスについては難問がある。つまり他のライバルからユーザーを引きはがして来なければならない。ユーザーが使える時間は限られているのだから、こちらのサービスで時間を使うとしたら他のSNSで使う時間を減らさねばならない。トウィーン(7歳から12歳くらいまでの子供たち)を対象にするサービスはすでに飽和状態だ。どうやって彼らの注目を惹きつけるか? HangoutとBlah Girlsについてだが、どちらもなかなか説得力があるユニークなコンセプトだと思う。

Hangout:われわれのユーザーはMySpaceその他SNSのページを離れる必要はありません。このサイトはiframeまたはFacebookアプリで走ります。

Ashton Kucther:BlahGirlsはどこへでも行きます。われわれはYoUtubeと提携したいと思っている。「今日のエピソード」をまずYouTubeで公開したい。われわれの主要コンテンツはビデオなので、ウェブ上でビデオをホストするサイトならどこにでもエンベッドして公開できる。

Tweegee:ユーザーはいろいろな既存のサイトの中でわれわれのサービスを利用できるわけですね。

Ron:こういったサービスは別にClub Penguinと提携するとか時間を奪い取るとかを狙う必要はない。子供たちはいろんなことに興味を示すものだからね。この年齢の子供たちはどのみち大半の時間をウェブ上で過ごしている。子供たちの注意を引くのはそんなに難しいことではないと思う。

Dan Farber:
どのスタートアップもなかなか面白かった。Blah Girlsはコンテンツがオリジナルで、カルト的な人気が出るかもしれないのが強みだね。しかしビデオの更新が週一というのはちょっと遅いんでは? 対話性としても十分でない。iThryvはよさそうに思えた。Hangoutは既存のSNSの枠内で独自のサービスを提供しようとしているところが新しい。プロダクト・プレイスメント〔画面上に製品を小道具として目立つように置く広告手法〕も有望ですね。その点Tweegeeは、どうも、私にはビジネスモデルを理解するのがいささか難しかった。それにClub Penguinのような既存のサービスに対抗して子供たちの注意を集めるのも大変なのでは?

Marrissa:Tweegeeの場合、安全性の確保も難しそうね。

Tweegee:子供たちは友達同士でコミュニケーションしたいと願っていますが、たいていの子供向けサイトでは出来合の文章しか入力できない。われわれのサービスでは、あらかじめ安全性を確認した単語リストから、携帯のT9テキスト入力システムに似た方式で、単語を選んで文章が作れます。ただし電話番号その他危険な情報は入力できない仕組みになっている。この安全措置はサイト全体に適用されています。

Chad:iThryvについてだけど、こういったサイトを作ろうと思った動機は?
答:子供たちにお金に関する知識を与えるサービスにはニーズがあると見たんです。現在の住宅金融の危機をみても人々はお金の使い方が分っていない。一方で銀行は新たに長続きする顧客を獲得するために苦労している。また顧客側では伝統的な銀行離れを起こしている。われわれは子供と両親を対象にお金の使い方についての調査も行っています。

Chad:ユーザー層を考えると、このサイトはもう少しシンプルな構成にしたほうがいいと思うけど。

Marrissa:私はこのサイトの価値がよく分らない。これが現実的なコンセプトかどうか気がかりですね。子供たちが、今デモで見せてもらったような方法でビジネスプランやファイナンスの戦略を立てたりするかしら?

答:われわれのアプローチが有効だという証拠はまだいろいろあるんです。

Ron:ベンチャー・キャピタルやエンジェル投資家というより、実際に金を出そうとするのは銀行とクレジットカード会社サービスになりそうだね。

Ron:HangoutとBlah Girlsに一言。検索広告、バナー広告ともに大きなビジネスチャンスがあることはわれわれ全員が心得ている。プロダクト・プレイスメントという新しいマーケティング手法が登場してきたこともよく知られています。Blah GirlsではすでにVitamin Water社をプロダクト・プレイスメントの広告主として獲得している。コンテンツのクオリティーを高いものにできれば、そうした広告収入も高くなる。現在登場し始めたこうした新しいウェブ広告はやがて100億ドル単位の市場に発展するよ。

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(翻訳:Nob Takahashi, Namekawa, U)