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TechCrunch50セッション2: ミームとニューズ

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TechCrunch50 セッション1:若者と文化

TechCrunch50の第二セッションは4社を紹介した。新技術あり、今ふうのトレンドあり、といったところ。このパネルの審査員は、YouTubeの共同創設者Chad Hurly、Googleの製品および検索担当部長Marrissa Mayer、手広いエンジェル投資家Ron Conway、Cnetの編集長Dan Farber。最初のパネルの記事はここに。審判のコメントの一部を、会社/サイト紹介のあとに載せた。

Dotspots

Dotspots (CB)はWeb上の任意のテキスト片にユーザがテキストやビデオによるコメントを付けられるという、アノテーション(annotation,注釈)プラットホームだ。Dotspotsはネット上の何百万ものニュース記事を検索し、テキストの各パラグラフをインデクシングしていく。その際、複数のサイトにわたって何度も登場している語句やフレーズに対しては、その登場回数も記録する。

ユーザのコメントは本文を邪魔しない(しかし簡単に見れる)バブルとして表示され、そこからさらに投稿されたコメントの全文やビデオを見ることができる。コンテンツはWeb全体にわたってすでにインデクシングされているから、コメントは同じ記事を再利用しているところにも自動的に付く。たとえばそれは、AP通信社のニュースが何千ものWebサイトやページに配信されているような場合だ。

Dotspotsを使うためには、ユーザはブラウザのプラグインまたは拡張機能を使う。あるいはWebサイトが全ユーザのためにちょっとしたコード(サイドバーを表示する)を自分のアプリケーションに加えてもよい。同社は、サイドバーを加えたほうが企業にとって有利だ、なぜなら企業の広告がより目立つようになるから、と言っている。


Angstro

Angstro (CB)は、プロフェッショナル向けのネットワークを使っている人のための新聞だ。このサイトは、ユーザが今仕事(など)で付き合っている人びとに関するあらゆる情報を探して集めてくる。その場合、ユーザの既存のSNS(Facebook、LinkedInなど)のアカウントを使うので、ユーザが今どんな人と関係があるかがそこから分かり、それが情報探しのベースになる。

世の中には同じ名前の人が多いから、Angstroは個人に特定のキーワードを結び付けて正確な個人同定を行う。ある情報(ブログの投稿、ニュース記事、等々)の中に類似のキーワードが見つかれば、ああこのJohnはあのJohnだな、という判断をする。Angstroのフィードは、トップに最新の最も関連性の強い記事がある。それらの中でもさらに、ユーザの名前が出てくる記事がいちばん上に来る。

Webの上で強力に顔を売っているシリコンバレー人種にしか、こんなサービスは必要ないと思うかもしれないが、Angstroは、個人と個人の関係はどんな職業の人にとっても重要だと主張している。



LiveHit

LiveHit – (CB)は、ユーザにその時点でいちばん人気のあるメディアを紹介するエンタテイメントサイトだ。LiveHitは、SNSの上でエンタテイメント、スポーツ、ショッピング、一般情報などのジャンルに集まっている人たちを狙っている。このサイトは、個々のコンテンツをどれだけの人が対話的に利用しているかをモニタし、その集計に基づいて人気を評価する。そして人気の高いコンテンツを、リンク付きのスナップショットとして提供する。

LiveHitによれば、サードパーティのサイトは“番組”をいつもフレッシュに維持するのが難しい。ベストのところでも、せいぜい一日一回の更新だ。これに対してLiveHitは、2分〜5分に一回はコンテンツを更新する。だから“視聴者”にとってつねにフレッシュである。

LiveHitはMTVのような大手のコンテンツプロバイダとの提携を狙っているようだ。大手のサイトでは、人気の変動に応じてホームページを迅速に更新するのが難しい。このサイトは今日(米国時間9月8日)、公開アルファを立ち上げた。


StockMood

StockMood (CB)は人工知能にニュース記事を分析させて、企業の評価や人気を判断し、今後の株価への影響を試算する。グラフの上にポジティブな記事とネガティブな記事をプロットし、それぞれの記事による株価の変動動向を描く。その際、StockMood独自の測度である“ムード(Mood)”を用いる。たとえば、良いニュースを読んでいるときに悪いニュースを無視したりするその“度合い”を表すのが、ムードという単位だ。

顧客はグラフのほかに、企業の評価が変わったときの通知も受け取る。このサイトの収益計画はまだ固まっていないが、この種のサービスは有料講読制が本命だろう、と同社は考えている。

ベテランの投資家たちはすでに自分独自の情報源や判断基準を持っているが、プロではない個人の一般投資家はこのサイトに関心を持ちそうだ。企業のニュースやそれに対する大衆の評価が株価を上げ下げすることは誰もが知っている。StockMoodは、上げ下げする要因とその大きさを量化する手助けをしてくれる。


セッション2 ミームパネルQ&A

Marissa Mayer
Dotspots – これ、いいわ。Chromeを立ち上げたとき、同じ機能に対していろんなサイトで評価がまちまちということを経験した。それを知るための一般的なツールは重要よ。良いアイデアね。

Angstro – Google alertの経験から言えるのは、自分が知ってる人に関する情報はとても重要。問題はビジネスモデル – 有料購読型にするのかそれとも広告収入か?

Live Hit? – デザインと使い勝手に問題あり。この問題をいつもプッシュとプルに分けて考えるけど、SNSではユーザは受け身でプッシュを求める。でも現状ではサイトのマップが分かりにくくて、彼ら向きじゃない。ユーザに負担をかけない、わかりやすいページにすべき。

StockMood – 記事分析サイトは過去に見たことないから、うまいアイデアだと思った。でも、ふつうの人には難しすぎないだろうか。逆に本格的な投資家は独自の分析方法を持っているから、彼らを顧客にするのは難しそう。しかし、これだけのものをまとめられる技術力には感服。

DotSpots – アイデアは良い。でも、ビジネスモデルは?

Dotspotの答え: どこにでもあって誰でも使える遍在性(ubiquity)が鍵。春ですよ、うちの果樹園にいらっしゃい!といった感じ。大衆にアピールするためには遍在性が重要。Shopzillaでそれを経験した。もう一度それをやりたい。

Dan Farber
GoogleはDotspotsに、彼らが必要とする遍在性を与えることができるだろう…。
StockMood – 大きなポートフォリオを持っているユーザには受けそうだ。
LiveHit – コンテンツ発見の最適化(効率化)は、ビッグな市場だ。
Angstro – LinkedInにありそうな機能だ。情報の小島を作るのでなく、こういうことをやればいい。すでに、ビジネス専門のネットワークなのだから。

Ron Conway
どうやって商業化し、収益を上げるのか? AngstroとStockMoodの消費者向けバージョンはとてもおもしろいだろう。評価を決める変数として、消費者からの信頼が商業化のためにきわめて重要だ。すばらしい知的財産を持っていても、それをお金に変える方法がなくてはだめだ。

StockMoodの答え: 収益モデルに関しては、いろんなやり方がある。うちのCEOは証券業界出身なので、証券会社にこの情報を使ってもらうことをまず考えるだろう。いちばん簡単なのは、有料購読に関するアラートを出すことだ。とくに、推理とAI、ムードの判断が重要だ。これの練り上げに相当苦労した。ユーザが公式を自由に掘り下げられるものでなければならないからだ。市場の何パーセントが受け入れてくれるか、それは分からない。まあ、yes/noの2タイプに分かれることは確かだが。

Chad Hurley
DotSpotは消費者向けサイトとして優れている。それは単なる目的ページではなくて、それ自体がWebナビゲーションそのものだ。Angstroは新聞ふうのサイトとしておもしろい。でもLinkedInのComparisonのほうが、より優れているのではないか。LiveHitは、ページの色ではなく機能を重視すべきだ。あなたがたのアイデア自体は、今後ますます重要になるものである。だから問題は、コンテンツのサービスの仕方だ。StockMood – これはおもしろいし、情報の見せ方としても新しい。シンプルな格付け方式と、ムードという考え方は好きだね。

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(翻訳:hiwa)