TC50: GoodGuideはパーソナルケア製品の健康、エコ、社会的責任関連情報を提供

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消費者向け製品情報の透明性の確保はTechCrunch50最後のセッション、リサーチとレコメンデーションで2社がテーマとして取り上げていた。 消費者の賢い製品選択の助けとなる情報提供を目指した2社のうち、最初にプレゼンしたのがGoodGuideだった。パーソナルケア製品〔トイレタリー、洗剤、歯みがきなど〕およびそのメーカーに関して社会的、医学的、環境的情報を詳しく提供しようとするこのサービスには専門家パネルから一致して賞賛の声が上がった。

GoodGuideのファウンダーによると、6千万のアメリカ人が購入する商品についてもっと詳しい情報が欲しいと感じているという。そこでGoddGuideでは科学者、技術者のチームを結成して数百に及ぶ情報源から製品に関する情報を収集した。この情報は原料、製造工程を始めとして、それらの製品に関して今まで知られて知られていなかった背景情報を明らかにするもの。

特定の製品について情報を得るためには、サイトで製品名を入力して検索ボタンをクリックするだけだ。製品プロフィール・ページは健康、環境、社会的責任の3分野に分かれており、それぞれ10点満点で評価される。それぞれの分野はさらに発がん性、毒性/危険性、温暖化、チャリティー、雇用者責任などの項目に細分化されて評価されている。さらに全部の要素を総合して製品が社会的責任を果たしている度合いが評価される。

ただしGoodGuideが収集した情報のうち単なる点数だけを表示したのでは十分に伝えられないものもある。そこでプロフィール・ページには製品のリコールその他スキャンダルがあった場合にはそのニュースも表示される。またある製品について、主要3分野でそれより高い評価を得た代替品がある場合は、それも参考として表示される。製品がヨーロッパなど他地域で禁止されるなどの措置が取られた場合もその旨表示される。

GoodGuideは現在6万点のパーソナルケア製品の情報を収集している。同社ではこの分野での件数をさらに増やすと同時に、情報提供チャンネルの拡張も計画している。3週間後には外出先からも情報にアクセスできるようiPhoneアプリケーションを発表する予定。ユーザーが統一商品コード(UPC)を入力するとGoodGuideは製品情報を送り返してくれる。

専門家パネリストは揃ってGoodGuideを大いに賞賛したが、同時に、製品のメーカーが自社に有利なように情報操作を試みる危険性について懸念が示された。これに対してファウンダーは「ユーザーからどんな情報インプットがあろうと、科学的な事実に基づいたレポートが常に優先される」と反論した。

パネリストのSean ParkerとDon Dodgeは、また、もしGoodGuideが企業にとって否定的な情報を誤って掲載してしまった場合、あるいは責任ある企業が善意ではあるがミスを犯してしまった場合などについて対応を質した。これに関連して、ファウンダーは「企業に重大な影響を与えるような情報を公開する場合は、事前に企業に対して穏やかに健康、環境、社会的責任上の問題点を指摘するべきではないか」というパネリスト側からの提案を真剣に考慮する姿勢を示した。

「なぜこういう有意義な試みがもっと早く行われなかったのか?」という質問に対して、「そういう酔狂なことをする人間が今までいなかっただけだろう」とファウンダーは答えた。パネリストも聴衆もそういう酔狂なチームが現れたことに大いに喜んでいた。このようなサイトはぜひとも必要だというのは満場一致の意見だったと思う。

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(翻訳:Namekawa, U)