ううむ。今回のMacの広告はちょっと興ざめだ

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私は最初、ニューヨークタイムズに載った2つ1組のAppleの新しい広告(下のビデオ参照)を賞賛する記事を書くつもりでコンピュータの前に座った。この広告は今日(米国時間9/19)掲載された。Microsoftが新しい「私はPC〔ユーザー〕だ」のコマーシャルを流し始めたのと同じ日にぶつけてきたもので、Appleが常に誰よりも早く革新を行っていることを示そうとしている。広告のビデオは下に貼ってある。

ただ、今回のAppleの広告は以前ほど面白く感じられない。そんなわけで、私は「Appleはメッセージを伝えるのがMicrosoftよりうまい(これはその通り)」という記事を書こうとしていたのだが、どうも話がずれ始めた。そこで書きかけの原稿をボツにして、新しくこの記事を書いた。(なにしろ私は自分で書いてみるまで、自分が何を書くことになるのかさっぱりわからいない。いつもあさっての方に脱線する)。

Microsoftの新しいコマーシャルも格段に魅力あるものではない。このCMを見ても急いで出かけていってVistaを買う気にはならない。しかし、少なくともこのコマーシャルはたくさんの面白い人たちに「私もWindowsPCを使っている」と証言させている。Microsoftが言外に伝えているのは、「Macを使っていないからクールじゃない、面白くないヤツだ」というのは失礼な言いぐさで、多くの人が不快に思っているということだ。

すると突然Appleがエリート主義に見えてきた。いや、もちろんAppleは前からエリート主義だ。しかし、そのクラブに加わりたいと思わせるような魅力あるエリート主義だった。それが、今度は俗物的なエリート臭がしてきた。

もし、クライアントに極端なことをさせるのが特徴のMicrosoftの広告代理店、Crispin Porter + Boguskyが初めからこれを狙っていたなら、うまいところを突いてきたものだ。

Microsoftは依然としてマーケットの主導権を握っている。Appleと戦って引き分けに持ち込めば、それでもMicrosoftが勝っていることになる。もしAppleがMac対PCの広告シリーズでMicrosoftにはっきり優位が保てないようだと、PR戦略を考え直さなくてはなるまい。

私はSeinfeldを使ったCMはやっぱり失敗だったと思っている。しかしMicrosftが新しい広告キャンペーンに力を入れていることは認めねばなるまい。Appleが今回の広告を掲載しつづけるつもりなのか、その場合読者の反応はどうなるのか注目だ。しかしMicrosoftはきわめて巧みな逆襲の手を打ったことになるのかもしれない。

ニューヨークタイムズのAppleの広告は、それ自体としては実によくできている 。それは確かだ。

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(翻訳:Namekawa, U)