ベンチャーキャピタルもスタートアップも金融危機と無縁ではいられない

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現在、金融マーケットの危機はベンチャーキャピタルやスタートアップをあまりひどく直撃していない。しかし、まず第2四半期には株式上場は完全に停止している。(第3四半期にはわずかに再開の兆しがある)。いっぽう、ベンチャーキャピタル各社は依然活発にファンドの募集とスタートアップへの投資を行っている。今年の上半期、ベンチャーキャピタル市場では141のファンドが$16B(160億ドル)の資金を集め、2千近い案件に$15B(150億ドル)を投資している。

しかしファンドが募集した資金のどのくらいの部分が実際にあてになるかは不透明だ。一般的にいって、ベンチャーファンドに加わっている投資家(有限責任パートナー)は、一定の金額を出資すると約束して参加しているのだが、実際にキャッシュを払い込むのはベンチャーキャピタルが出資のためにその資金を必要とする段階になってからだ。こういった富裕な個人投資家が株式、債権、不動産などの市場で多額の損失を被ったとすれば(株式市場は今朝(米国時間9/29)急落した。ヘッジファンドでさえ影響を免れていない)、ベンチャーキャピタルも資金逼迫の連鎖の影響をすでに感じ始めているかもしれない。

投資家が他所で多額の損失を出すとベンチャーファンドに対して当初約束した額の出資が不可能になる場合がある。この影響は、それでなくてもこれまでの投資が成果を上げずに撤退する投資家の穴埋めに新たな投資家を探して奔走している中小のベンチャーファンドを最初に襲うだろう。ベンチャーキャピタルが金を集められなければ、スタートアップも金を集められない。ベンチャーキャピタリスト、あるいはその出資者の皆さんはどんなトレンドを感じているだろうか? (コメント欄に意見をどうぞ)。

以上に加えて、既存のスタートアップの出口戦略もバラ色ではない。今日発表されたPriceWaterHouseCooperの新しいMoneyTreeレポートによると、IPOとM&Aによるスタートアップの現金化の件数は急激に落ち込んでいる。

IPOの準備のための登録件数が実際のIPOの件数を大きく上待っている。 (健全なマーケットの場合、通常これは逆になる)。

当然ながら、シリコンバレーのベンチャーキャピタリストの景況感は過去7年間の最低を記録した。

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(翻訳:Namekawa, U)