FlashがiPhoneにやってくるらしい。でもそれっていいこと?

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iPhoneが初めて登場したとき、Flashがサポートされていないことがブラウザーのキズとなり、アップルの約束する「本物のウェブ」にならないのではないか、という憶測が広くうずまいた。当時Steve Jobsは、フルバージョンのFlashはiPhoneではまともに動かないし(iPhoneが使っているARM11チップはFlashと相性が悪い)、AdomeのMobile Flashは機能不足なので、AppleがiPhoneにFlashを塔載するためには両者の中間的製品が欲しいと語った。

今日(米国時間9/30)のFlash On The Beach(FOTB)カンファレンスで、Adobeはそんなアプリケーションを開発中であると認めた(その存在は以前から憶測されていた。しかし公式発表は両社いずれからもなかったAdobeはエミュレーター上で動作していることを以前公表している)。Adobeの技術担当シニア・ディレクターPaul Betlemは次のように発表した。「われわれのチームでiPhone用のFlashを開発しています、ただしこれはクローズドなプラットホームです。」

Betlemが、iPhoneをクローズドなプラットフォームであると強調していることから、Flashが登場するか否かの最終的な決定権はAdobeにはないことが推論できる。これはそのとおりなのかもしれないが、iPhoneプラグインを開発してそれがJobsの期待に沿うものだったときに、Appleが採用する相応の期待がない限り、Adobeがそもそも開発に着手することはあり得ない。

よって、Flashはやってくるだろう。しかし、本当に必要なのだろうか。

今日多くの人が、Flashを主としてHuluやYouTube、CNNなどでビデオを見るために使っている。iPhoneにFlashがあればこうしたサイトでビデオを見られるようになる(CPUがヒデオを賄えるとすれば)。しかし、私はむしろYouTubeがやったように、各メディアハブがネイティブアプリケーションを作ってくれることを期待する。FlashはCPUを食いすぎることで知られており、これは今でもバッテリー寿命に精彩を欠くiPhoneにとって最も望まないことだ。ネイティブアプリならH.264ビデオをiPhoneのQuicktimeプレーヤーで再生されられるので、ほんのわずかなCPUサイクルで済む。

一般のウェブサイトでもFlashは他の問題が起きている。Flashベースのサイトは面白くて先進的だが、概して非効率で不必要にナビゲートしにくい(Chipotleが好例なので見てほしい)。そして、Flashベースの広告の問題があり、これが考えられないほど煩わしい。

そんな問題がありながらも、Flashは依然としてウェブで不可欠な役割を果たしており、Flash専用のビデオクリップを見ようとして拒否されるほどイライラすることはない。Appleは、完成度を高めるためにもFlashを入れ、同時に、モバイルサイトでFlashを使うのはほどほどにするようウェブデベロッパーたちに促すべきだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)