業界のプロのために楽曲共有の能率を上げる「SoundCloud」

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Webで大きなファイルを転送するのはいつも面倒なもの。特に頻繁に送る必要のある人は大変で、この影響をモロに被るのが音楽業界だ。― アーティストは音が粗いバージョンの曲を送り合ってコラボすることもままあるが、YouSendItやFTPサーバーといった魅力のないサービスに依然頼らざるを得ないのが現状だ。

10月10日にサービス開始となるドイツのスタートアップ「SoundCloud」では、アーティストがファイルを1度アップロードするだけで誰でも好きな相手に配信できるようにして、この転送プロセスの合理化を図っている。サイトは現在まだ非公開ベータだが、読者先着500名様招待の特典はここでもらえる。

SoundCloudはコンシューマ向けに作られたサイトではない。むしろアーティスト、音楽レーベル、プロデューサーなど業界のプロフェッショナル向けのサービスだ。最初ひと目見ただけで、とても良くデザインされたサイトであることがわかる。その直感的なインターフェイスはどこから見ても“Web 2.0”的。 サイトはアーティストのプロフィールと、各自がアップロードした楽曲を中心に展開している。

アップロードした楽曲はベーシックな楽曲専用ウィジェットでほかのサイトにも貼れる(下に貼ったのがそれ。再生ボタンを押すと曲が流れます)。標準の再生機能に加え、ウィジェットではアーティストが曲をオープンにして、出先のビジターからコメントを付けることも可能だ。このコメントは再生時間を指定して加えることができる(下の青リボンにあるアイコンがコメント。マウスオーバすると読めます)。

アーティストは自分のコンテンツをストリーム視聴ONLYにしたり、ダウンロードまでOKにしたり、ユーザー権限のおよぶ範囲を指定できる。サイトではリスナー解析も使えるので自分の曲を何人のビジターが聴いたかも、それで見れる。 サイトは幅広い楽曲フォーマットに対応しており、ファイルサイズに上限はない。

SoundCloudではまた、基本的なソーシャル機能も装備した。アーティストのプロフィールには仕事上の連絡先情報の詳細も記載されており、ミュージシャンのソーシャルネットワークに非常に近い。フォローシステムもあるので友人や同僚が曲をアップロードすると毎回アラートで連絡が届く。ビジターが、レビューしてもらいたい曲をサブミットできる「Dropbox」なんてのまであって、まるでデモテープ郵送のデジタル版だ。

音楽業界にそれなりの足場が確保できたなら(並大抵のことではムリ)、SoundCloudも成功に向け体勢が整うと思う。メディア共有なら他にも方法はいくらでもあるが、SoundCloudは実行が極めて巧く、このインターフェイスならハイテクが一番苦手な人でも使い方が飲み込めるはずだ。メジャーなプロデューサーや音楽レーベルは当面利用は躊躇するだろうけど、インディーのアーティストやミュージシャンの卵なら今すぐこのサービスに飛びつくだろうし、彼らの市場は巨大だ。

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(翻訳:satomi)