Reframe It
Fleck
Diigo
BlogRover

Web注釈付けをブラウザのアドオンに焼き直した「Reframe It」新登場

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Webに注釈をつけるアイディアは前々からある。その源流は倒産したWeb 1.0の「Third Voice」まで遡る。今はバーチャルなスティッキーノートやコメントをサイドバーに加えることで、どんなWebページにもマークアップできるWebスタートアップが五指分ぐらいある(Diigo、Fleck、Stickis、ShiftSpace、TrailFire)。その一つのActiveWeaveは“BlogRover”として出直しを図ったものの、結局はBuzzLogicに会社を売却した。

今日(米国時間10/8)正式に業務をスタートした「Reframe It」は、この業界に参入を目指すスタートアップの新顔だ。同社はAD Gilhart & Co.から70万ドル調達しており、顧問役員にはスイス人投資家エスター・ダイソン(Esther Dyson)、ヘンリー・ ゲイツ(Henry Louis Gates, Jr.)、ハワード・ラインゴールド(Howard Rheingold)など錚々たるメンバーが名を連ねている。ただ、他のWeb注釈サービスのスタートアップが利用者から関心を喚起できずに苦戦する中、「Reframe It」がどのように他社と差別化を図るのか、その辺のことは分からない。

「Reframe It」はFirefoxやIEなどで使えるブラウザ専用プラグイン。Webページの気になる下りをハイライトし、サイドペインにコメントが追加できる。 コメント設定は「非公開、公開、特定グループにのみ公開」の中から選択可。「Reframe It」のプラグインを持ってる人なら誰でもWeb閲覧中にサイドペインで他の人が残したコメントが読めるというわけ。

「Reframe It」ではTwitter風のソーシャル機能も備えており、他の人のコメントやグループ内のコメントもRSSフィードでフォローできる。フィードは自分のブログ専用リーダーやFriendFeedのようなサービスで追跡可能。誰でも簡単に始められるよう、「Reframe It」ではGmail、Facebook、(間もなく)LinkedInその他のサービスから連絡先もインポートできる。

サービスそれ自体はWebマークアップや、コンテキスト内で他のメンバーのコメントを読む部分に関しては手堅いまとまり。問題は、既存の類似サービスも全部そうなんだけど、「Reframe It」のコメントがついたサイトにぶつかる確率がとても少ないことで、これではサイトペインも(畳めるからまだしも)無用の長物である。コメントは呼び込みも遅い。もっとも、コメントが趣味の人には魅力的かもしれないが。

仮にコメントが増えても、コメントの出るページからコメントを切り離してしまうのが常に良いとは限らない。コメントは今やWebページの延長として記事の一部として読む人も多い(ブログや報道サイトでは特に)ので、多くの人に読んでもらいたかったら各サイトのコメントシステムを使って直接ページにコメントつけるのがベストな方法だ。その点、「ReFrame It」でつけたコメントは、「ReFrame It」をブラウザに追加した人にしか見てもらえない。

無論、コメントだけ抽出してオリジナルコンテンツとして再発行することが全く無価値だと言うつもりはない。実際コメントシステムの中にはDisqusのようにコメント主一人ひとりを著者として扱い、Disgusを導入した全サイトからコメントを集めることで、注釈付けと似たようなものの実現を目指しているところもある。同様に、FriendFeedやFacebookで回収したリンクにコメントを付けられる機能も、コメント自体の地位を高め、注目を上げる面では役立っている。

でも、こうしたディスカッション自体が面白いのは、それが友だちや自分の気になる人たちの間で交わされる対話だからこそ。FriendFeedの登場で分かったのは、今はWebページ本体にコメントをつける必要なんかない、ということだ。本当に必要なのはリンクだけなのである。

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(翻訳:satomi)