一部の有名サイトはGoogle Trendsを利用して記事のテーマを選んでいる

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Google Trendsは、その時点でのホットな検索キーワードを教えてくれるツールで、今やローンチ以来2年以上になる。(今年に入ってGoogleはホットなウェブサイト/ドメイン名のモニタも始めた)。製品の認知度を調べようとするPR関係者やブランド戦略担当者を始めとして、無数のユーザーが毎日このサービスを利用している。

しかし、最近、ブログやメインストリーム・メディアがGoogle Trendsをよく利用するようになってきていると聞く。ホットなキーワードを調べてそれに関連する記事を書くためだ。Googleは日々の要約を公表して簡単に利用できるようにしている。

問題は、Google Trendsの利用の目的がネット・ユーザーが何に興味を持っているかを調べてそれに関連した記事を書くためではないという点だ。Google Trendsを利用して記事を書くのは、もっぱらGoogleでの検索順位を上げるためなのだ。

つまり、こういう仕組みである。

ブログやメインストリーム・メディアのサイトは非常に頻繁にGoogleによって索引づけされている。実際、クロールの頻度は毎日何回にもなる。多くの場合、こういったサイトのページランクは高い。この頻繁なクロールとGoogleのページランクの基準が、最近、古い記事よりも新しい記事を重視するようになったことがインチキの温床を作っているのだ。

たとえば、私が政治家ないしセレブのゴシップ・サイトを運営しているとしよう。(この2つの分野はGoogle Trendsでいつも上位に来る)。私はどんな理由であれ現在トップにランクされる検索キーワードを見張っていて、その検索キーワードがタイトルに含まれるような記事を書く。(タイトル中の単語はそれ以外の部分に存在する場合よりもマッチングの重みづけが大きい)。こういった記事の内容はというと、たいていの場合、サイトの読者が怒り出さないぎりぎりの線でつまらないものだ。

数分でこの記事はGoogleにクロールされ、記事の新しさとサイト自体の元々のページランクの高さとあいまって、検索結果の上位に押し上げられる。場合によっては検索ページのトップに表示されることさえある。

その結果得られるトラフィックは半端なものではない。昨日私が取材した相手は、Google Trendsのトップ検索キーワードに集中した記事を掲載することで1日のユニーク訪問者を3万人も増やせると語っていた。常勤の社員を数人雇っても引き合うほどだそうだ。

私はこれがどの程度悪い慣行なのか自問自答してみた。こうした手法を取るサイトはGoogleの検索テクノロジーの弱点を悪用していることは間違いない。かといって、詐欺的なSEOを行って、本来関連ない記事を関連があるようにGoogleに思い込ませているというわけでもない。もともと実際に高いページランクを、ちょっとばかり余計に高くしようとしているに過ぎないともいえる。

私はどのサイトがこうした手法をとっているか聞いているが、ここで公表するつもりはない。読者は自分でチェックできるはずだ。掲載された記事のタイトルがサイトにふさわしくなかったり、何か不自然だったりして、しかも記事の中身も大急ぎで書き飛ばされているような気がしたら、Google Trendsで上位にランクされる検索用語が記事のタイトルに含まれていないかどうか、チェックしてみるといい。意外なサイトがこの手を使っているのに驚くはずだ。

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(翻訳:Namekawa, U)