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父親の命のため戦うRocketBoomファウンダーに製薬会社「ノー」

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マスコミは今日どこもこの話題一色だろう。 RocketBoom創業者Andrew Baronの父Frederick Baronが多発性骨髄腫という、特に治療が困難な形式のがんで死にかけている。先週、医師たちから余命何日か宣告を受け、今朝のこの時点ではまだ病気と闘っている。

Andrewが書いたブログ記事によると、家族には最悪の事態を受け入れる心の準備はできていたそうだ。そこに、奇跡の治療薬の可能性を秘めたものが現れた。担当医の一人が先週、製薬会社Biogen Idecが出している「Tysabri」という名前の多発性硬化症の治療薬がこのがんに効く可能性があることに気づいたのだ。

この薬品はあいにく(同じ多発性は多発性でも)多発性骨髄腫の治療薬として米国医薬品食品局(FDA)の認可は受けていない。が、Baronの父には、これをなんとかできる地位に友人がいた。― がんを克服した鉄人レーサーのランス・アームストロング、ビル・クリントン元大統領、ジョン・ケリー上院議員、トム・ハーキン上院議員、テド・ケネディー上院議員。彼らが総動員で個人的にFDAに使用を認めさせるよう働きかけ、FDAのトップAndrew von EschenbachがOKを出し、こうして治療薬はBaronが待つ病院へと運ばれた。

ところが、そこから状況はクレイジーな展開となる。製造元Biogen Idec社CEOのJames MullenがBaron氏に対する実験的利用を認めるわけにはいかないと、拒否したのだ。以上全員から電話で個人的に依頼があったにも関わらず。

いったい彼は何を考えてるんだろう。

こちらに言えるのは、こんなの通したところで何らマイナスにはならないということだ。承認しても、そこから訴訟沙汰に発展するようなことも考えにくい。それにあれだ、ランス・アームストロング、ビル・クリントン元大統領、ジョン・ケリー上院議員、トム・ハーキン上院議員、テド・ケネディー上院議員に普通は恩を売って良く思われたいだろう。なのに、こうして懇願を蹴って、国で最も強大な権力を持つ一部の人たちを怒らすことで彼は、会社のPRにとって悪夢の状況のお膳立てをしているようなものだ。プラス、彼の前途にも悪いカルマがついて回るだろう。

この話にはもっと私の知らない事情があるのかもしれない。が、そうでなければこれは米史上最もアホなCEOの話である。企業サイドの話も聞かせてもらえるよう、Biogen Idec社には取材のメールを出しておいた。こっちの勝手な憶測だけど、単に多発性骨髄腫では儲からないとか、そんなところではないかと思う。

今こそ、われわれコミュニティの誰かがみんなの応援を必要としている。力になりたい方は、Andrewのブログ(英文)で詳しい応援の仕方をご覧ください。

[原文へ]

(翻訳:satomi)