マイクロソフトがOfficeのブラウザ版を発表(ありがとう、Google)
マイクロソフトは本日(米国時間10/28)、重大発表を行った。Word、Excel、PowerPoint、およびOneNoteのOfficeアプリケーションを、ブラウザで利用できるようにする「軽量版」を準備中だとのことだ。Internet Explorer、Firefox、およびSafariがサポートされるとのこと。利用者はウェブ経由でドキュメントを閲覧したり編集することができるようになる。
TechCrunchでは年初、Officeのオンライン版提供にあたっては、Silverlightがプラットフォームとなるだろうと予測していた。しかしマイクロソフトはGoogle方式を踏襲し、アプリケーションをHTMLとJavascriptのみで構築する。
これはマイクロソフトにとって、遅ればせながら大胆な選択であると言える。同社はOffice製品からの収入に多くを負っており、その利益で出費のかさむオンラインビジネスを展開している。
言うまでもないがGoogleも2006年にWritelyを買収して以来、Officeのオンライン版を提供してきている。マイクロソフトOfficeと比較すると機能には乏しいが無料であり、使い方も簡単で、他の人との共同作業に向いている。マイクロソフトも、これに対して何らかの対策を講じる必要があったわけだ。
価格体系はまだ明らかにされていない。しかしマイクロソフトは現在、消費者向けにOffice Live Workspacesを広告掲載と引き替えに無料で提供している。取りあえずビジネスユーザ向けには会費制のシステムが用意されることだろう。
マイクロソフトから無料のOfficeが登場すれば、デスクトップアプリケーションがひとついらなくなる。たいていの人にとって、高額なダウンロード版は必要ない。ダウンロード版の機能を必要とするパワーユーザは従来のOffice製品を購入するだろうが、そのような人は市場全体で見てもごく一握りに過ぎない。
[原文へ]
(翻訳:Maeda, H)