ゲームやらない人にまでゲーム違法コピーの損害賠償命令(英国)

次の記事

Google Knol、フランス、ドイツ、イタリアでオープン

BBCが、英国内のゲーム違法コピー撲滅キャンペーンが全く罪のない市民を巻き添えにしている実態を伝えている

BBCが引用した『Which? Computing』マガジンの報道によると、米アタリ社が告発したスコットランドの老夫婦ジル&ケン・マードックさんたちは、自分たちは生まれてこのかたビデオゲームなんて一度もやったことないと、抗議しているという。

告発はおそらく、アタリと他のゲーム各社が違法ファイル共有を働いた者を起訴するため雇った法律事務所「Davenport Lyons」が、IPアドレス解析を基に発行したものと思われる。マードック夫妻の場合、書面で£500($819)の賠償金支払い命令が届き、支払いに応じなければ提訴する、とあった。

夫妻は同マガジンにこう語っている。:

「うちではコンピュータゲームや共有ソフトウェアは1本も持っていませんし、これまで一度も持ったことありません。あの書簡が届くまで“ピア・ツー・ピア”がどういう意味かさえ知らなかったんです」

同じ目に遭った人は、この夫妻(無事訴え取り下げとなった)だけではない。BBCが取材した法律事務所「Lawdit」の知的所有権専門のMichael Coyle事務弁護士によると、一般市民が違法ファイル共有者と誤認されるケースはますます増えているという。氏は既に、何かの手違いで著作権侵害の訴えを起こされたと主張する人たち70人のケースを担当しているが、同様の訴えはまだ今後も続きそうだと言っている。

なぜこんな誤認が起こるのか? 一番考えられるのは「The Pirate Bay」が採用した戦略の影響という線だ。同サイトでは、捜査の鉾先をバーチャルガーデンパス(virtual garden path)に誘導するため、ファイルをダウンロードする人たちのリストに、それ以外のIPアドレスをランダムに挿入して捜査をかく乱しているのだ。無差別に混ぜるIPアドレスの中には、今回の夫婦のようにファイル共有のファの字も知らない市民のアドレスも入っている。

賢いことは賢いんだが、これで無実の人たちが現実に裁判沙汰に巻き込まれるなんてことにならないよう願いたい。

[原文へ]

(翻訳:satomi)