$19Mを調達したiSkootの辞書に不景気の文字はない

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一つだけ確かなことがあるね…景気の下降期は、本当に良いものだけを上に押し上げる選別機械でもある。そしてサンフランシスコとイスラエルに拠点を置くiSkootは、ふつうのケータイからSkypeにアクセスする技術で、その“良いもの”の仲間入りをしそうだ。同社は三度目の資金調達ラウンドを完了し、新たな投資者であるVision Opportunity Master Fundから$19M(1千9百万ドル)を獲得した。既存の投資家Charles River Ventures、Khosla Ventures、Jesselson Capital Corporation、そしてZG Venturesも、このラウンドに参加した。これで、iSkootの調達総額は$32M(3千2百万ドル)を超えた。

合衆国の消費者にとってiSkootは、SkypeをAndroid電話機に持ち込んだ会社としていちばんよく知られている。しかし同社の今日までの中核ビジネスは、機種を問わず、モバイルのハンドセットの上でSkypeを使える技術を構築することだ。そしてその技術の大きな特長は、ケータイからのSkype利用によってキャリアに迷惑をかけず、ハンドセットのハードウェアに特殊な機能を要求しないことだ。

iSkootは重要な処理のすべてをサーバ上で行い、そのサーバをiSkootやキャリアが制御する。ユーザがSkypeを使って電話やチャットをしたくなったら、自分の電話機上のシンクライアントを動かす…それは一見すると、ふつのコンピュータの場合とまったく同じだ。ただし、iSkootがサーバに送るのは通常の電話の音声だ。音声がインターネット上のデジタルデータに変換されてSkypeに渡されるのは、あくまでもサーバから先。この方式だと、ケータイ側の動作効率やユーザの使い勝手は抜群に良い(ふつうに電話するだけだから!)。しかもキャリアには、ちゃんと通話時間に応じた電話料金が入る。

同社は現在、8か国でHutchと契約している。そして、iSkootのソフトウェアが乗っているハンドセットはヨーロッパとアジアを合わせて合計30万台売れている。

さらに同社は現在、同社の技術を有効利用できると思われる、クライアントとの同期通信を必要とするタイプのWebサービスとの提携を構想している。同社が今年の春にSocial.imを買収したのも、その構想の実現のためだ。同社から今後出てくる新しい技術に注目しよう。

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(翻訳:hiwa)