ライブブログ。MySpaceのChris DeWolfeとWarner MusicaのEdgar BronfmanがWeb 2.0で語る:音楽、音楽、また音楽(そして金)

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MySpace CEOのChris DeWolfeとWarner Music GroupのEdgar Bronfmanが、John Battelleとともに今晩のWeb 2.0 Summitの壇上に登った。テーマは「音楽の未来」。

機は熟した。MySpaceが新たにMySpace Musicイニシャティブを立ち上げ、Facebookは自らの選択肢の探究を続けている

以下にわれわれのライブメモをお贈りする。

John Battelleがはじめに、MySpace MusicにまだCEOがいないことを指摘(近々発表する予定)。DeWolfeが、近いうちに発表するが、今晩ではないと答える。

Bronfmanが、Warner Musicが他のレーベルとどう違うかについて語る。2004年の初めにWarnerに来て、成長するためには訴訟ではなくイノベーションが必要なのは明らかだった。MySpace Musicが出来るまで、音楽にはオンラインエコシステムが存在していなかった(MySpace Musicは、楽曲の販売、楽曲のストリーミング、着メロの販売などを行い、いずれはコンサートチケットや他の商品も販売する予定)。

単一のチャンネルだけでCDの売上げに代わるものはないという。非常に多くのビジネスモデルが必要であり、音楽業界は5年で大きく変わるだろうと付け加えた。ダウンロード売上げですら、最重要な収益源にはならないだろうとのこと。

DeWolfeがiTunes対MySpace Musicについて。レーベルとアーティスト、ユーザーの間には多くの摩擦があった。MySpaceは全部を一緒にしたかったのだと言う。ユーザーにとってNapsterがいかにすばらしくても、アーティストには金が支払われない。レーベルにもアーティストにも支払いがなされて、ユーザーにもすばらしい体験を与えられるサービスが欲しかった。今こそがその時。Warnerの売上げの20%がデジタル販売による。

MySpace Musicの一番の違いはコミュニティーだという。MySpaceコミュニティーは、ユーザーが消費すべきものを選ぶのを手伝う。

BronfmanがAppleについて。魅力的なデバイスを、すばらしいサービスと組み合わせた、と褒めたたえる。

Bronfmanが、パッケージ商品モデルから、多チャンネルのデジタル世界への進化について。会社組織を再編して、少数の大型ディストリビューター顧客から、今や500以上の顧客契約を結ぶまでに変化した。また、シングル盤1枚につき、数百のSKU(商品新識別番号)を発行しているが、以前は1曲につきわずか3件だったという。

流通は商品であると言う。鍵は、録音マスターを所有して、編集とマーケティングに集中すること。

DeWolfeが、スタート後の1か月について。最初の数日で10億回以上のストリーミングがあった。8000万件以上のプレイリストが作られた。500万組のバンドが曲をアップロードしている。

BattelleがBronfmanに、業界がDRM無し音楽に慣れてきたかどうか尋ねる。Bronfmanが、DRMは理論的にはすばらしいが、現実には使えないと答える。彼らは現実に直面し「これまでどのコンテンツ業界も経験したことのない全く違う世界」に取り組んでいる」。自分たちはモルモットになったが、そこから生きる道を見つけると言っている。

DeWolfeは、MySpaceがデバイスを作ることはないだろうと言い、ライブ等のオリジナル音楽を支援することに集中するとのこと。

DeWolfeによると、MySpace MusicはiTunesと競合しないそうで、むしろMySpace MusicがAppleがもっとiPodを売るのを助けるだろうという。

Bronfmanが、MySpace Musicは才能を選り分け、育てるために最高の手段だという。才能を伸ばして、可能性のすべてを引き出すにはお金がかかる。アーティストをブレークさせるには、かつてないほどの努力が必要だ。なぜなら、人々の注目がバラバラに割れてしまっているから。

Bronfmanが、Radioheadの今年行った新アルバムでの実験について。無料で持っていったユーザーがあまりに多くてがっかりしたという。Battelleが、ダウンロードの大部分はお試しだったのではないかと言う。Bronfmanが、アーティストとは、キャリアを通じて、あるときはチケットを売るために音楽をタダで配り、イベントの宣伝のために音楽を売るように、彼らと共同作業することが重要だと言う。

Bronfmanによると、会社はどのアーティストと契約するときも、あらゆる収益経路について権利を取得しているという。これを360 rightsと呼び、所属アーティストの1/3以上がこうした契約を結んでいる。このような権利を持っていなければ、必要な投資をすることができず、動機の方向も揃わないという。

Facebookについての議論。Battelleが、Facebookが今年米国内トラフィックでMySpaceを超えた話をした。DeWolfeがこれを訂正して、MySpaceは今でもFacebookよりずっと大きいと言う。さらに、Facebookユーザーの70%が、MySpaceにも入っているという。DeWolfeは、Facebookの音楽は怖くないと言い、それはアーティストがいなくて、参入のバリアーは非常に高いからだという。MySpaceには、熱狂的な音楽好きと、強力な営業チームがいる。

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(翻訳:Nob Takahashi)