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Mary Meekerが50枚のスライドで世界を見渡す

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Web 2.0 Summitでは毎年、Morgan Stanleyのインターネットアナリスト、Mary Meekerが、世界とウェブとテク業界に対する彼女の見解を、自身が追っている主要トレンドを描いた50枚ほどのスライドを次々と見せながら紹介する。昨年は、中国バブルに焦点を絞った。今年は、現在の経済危機の根本原因、ウェブビジネスの展望、および彼女が今後も大きく成長すると見込んでいる分野(モバイルと新興市場)について語る。

まず、モバイル業界について、今後5年間に最大のチャンスがあるとともに、崩壊も起きると指摘する。さらに、米国ではモバイルがウェブ中心型に移行する態勢にあることを示唆した。(私も全面的に同感)。面白いのは、来たるべくモバイルウェブ時代の変曲点をAndroidフォンの1号機の登場であるとしていて、iPhoneではないこと。

Meekerのプレゼンテーションはきのう(米国時間11/5)行われ、上に貼り付けたビデオに全編が収録されているほか、スライド一式も下に貼っておいた(アップロードしてくれたHenry Blodgetに感謝する)。スライドは、ここでも入手できる。

何枚か、特に印象に残るスライドがあった。一番目は、Eコマース売上とインターネット広告の成長率が常態化したのが、オフラインでの小売業売上と広告の成長率と比べて、誰が予想したよりも、はるかに早かったことだ。この急激な成長の鈍化が、あらゆる経済状態によって輪をかけられたことは間違いない。下の最初のスライドで、赤い線が米国小売業の成長率で、黄色い線がEコマース売上の成長率だ。黄色い線の向かっている先がどこにあるかわかると思う。

次のスライドで、一番上のグリーンの線がインターネット広告の成長率だ。少なくとも、他のあらゆる広告形態よりも上にいて、マイナス領域には入っていないが、トレンドは良いとは言えない。

実際問題として、広告予算が削減され、ウェブページが増え続けるにつれ、大きく問題になるのは、ウェブ上の広告枠がそれを満たすべき需要よりも大きくなっていくととだ。この空きを埋める唯一の方法は、それぞれの広告枠の価格を下げることだ。下のスライドが示すように、インプレッション(出現数)は伸び続けているが、CPM(1000回表示当たり単価)は下がり続けている(平均して、バナー広告が約$1.50、リッチメディア広告が$20強)。

明るい話題は、テレビ、印刷物、ダイレクトメール等の他媒体で使われている広告費全体と比べると、インターネット広告にはまだまだ獲得すべきシェアの余地が多く、当分それが続きそうだということだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)