Microsoft、「IEへのWebKit採用に興味ある」―多分本気ではあるまいが

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MicrosoftのPower Developers Conferenceが、「デベロッパーズ、デベロッパーズ、デベロッパーズ」といういさましいかけ声とともに、今回はシドニーで開かれた。ここでMicrosoftのCEO、Steve Ballmerは、「将来、オープンソースのアプリケーション・フレームワーク、WebKitを、IE(及びその携帯版)のレンダリング・エンジンに採用することに興味がある。Microsoftはその可能性を検討するかもしれない」と述べた。

Techworldの記事によると、Ballmerは正確には次のように述べている。

オープンソースには興味がある。AppleはWebkitを採用した。われわれもその可能性を検討するかもしれない。しかし一方でIE8へのエクステンションの開発は続ける。

まことにもっともな意見だが、私の考えでは、この言葉から何か結論を引きだそうとするのは大間違いだと思う。というのは、Microsoftが突然それほど大規模にオープンソースを採用するとはとうてい考えられないからだ。それにIEのような中核製品にAppleと同一のプラットフォームをするとも想像しにくい。

そうではあるが、WebKitが将来、IEのベースに採用されるようなことになれば多くのデベロッパーが歓迎するだろう。WebKitを採用すれば、標準に準拠したフレームワークを利用する利点が得られ、大幅に 処理速度を上げることができる一方で、MicrosoftはIEに引き続きさまざまな独自のエクステンションを付加することができる。

WebKit はもともと、UNIXのオープンソース・ブラウザ、Konquerorのレンダリング・エンジンである KHTMLソフトウェアライブラリから来ている。Appleはこのソフトウェア・ライブラリをSafari1.0に採用した。WebKitは現在、NokiaとAppleの携帯用ブラウザとしても使われており、最近ではGoogle ChromeブラウザとAndroid携帯もWebKitを利用している。ただしFirefoxはGeckoという独自のレンダリング・エンジンを使っている。

Firefox、Safari、Chromeはそれぞれが、MicrosoftのIEからかなり急速に市場シェアを奪いつつある。最近のReadWriteWebによれば、MozillaはFirefoxが世界で20%という膨大なシェアを獲得したと発表しているという。

ちなみに、Ballmerはスピーチの中で、 MicrosoftがIE6からIE7にバージョンアップするのに手間取ったのはLonghorn(後にVistaになった)に問題があったことを認めたらしい。

しかしその話は止めようじゃないか。

うまい逃げと言うべきか。

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(翻訳:Namekawa, U)