プラットフォームとは何か:Google、Microsoft、Facebook、およびMySpace

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Slideの設立者Max LevchinがWeb 2.0サミットにて「The Platform Advantage」というパネルを開始したところ。参加者にはGoogleのVic Gundotra、マイクロソフトのDavid Treadwell、MySpaceのAmit Kapur、およびFacebookのElliot Schrageらが顔を揃えている。

パネルはプラットフォームの定義に関する議論や、それぞれの企業がこの分野で行っていることについての話で幕を開けた。Kapurはプラットフォームを定義して、まずコアとなる部分があり、アプリケーション構築のためのツールが存在し、広告ネットワークによって収益化を計る生態系を成り立たせるものだと話す。あわせてKapurはMySpaceで間もなく支払いプラットフォームおよび仮想グッズのプラットフォームを立ち上げることについても言及している。

SchrageはFacebookを定義して、利用者がインタラクションを楽しみ、開発者がソーシャル面でのツールを利用できる場所だと言っている。

マイクロソフトのTreadwellは、プラットフォームとは開発者が簡単にアプリケーションを構築できるオープンな標準と拡張ツールが存在する場所だとする。プラットフォームの好例としてiPhoneについて言及している。

Levchinは、皆が開かれたプラットフォームということについて語るが、現実にはどのプラットフォームもある意味で閉じたものと言えるのではないかと問題提起を行った。

Gundotraは明確な定義が必要であることに同意。Schrageは生じる結果に重きをおき、たとえば個別にウェブアプリケーションを開発するよりも、Facebookを利用する方が遥かに多くのトラフィックを集め、より良い結果を得ることができると指摘している。

Kapurは、プラットフォームにおいては明確なルールとガイドラインを設けて、開発者の信頼を得ることが最も大事なのではないかと話をしている。これはFacebookがポリシーをころころ変更し、開発者を苛立たせることもあることに対する皮肉だ。Levchin(彼の会社はFacebookの政治判断に翻弄されたこともある)はこれに同意し、整合性と過去資産との互換性の面ではマイクロソフトのWindowsはうまくやったのではないかと述べた。

Schrageは技術面とポリシー面の話を区別しつつFacebookの行動について言及している。まずポリシーについては透明性が重要で、開発者にきちんと説明できるものであることが大切だとする。Facebookが何度かプラットフォームの変更点についての説明を誤り、その点についてはまだ課題があることも認めている。Facebookには40万の開発者がいて、スケーリング面での考慮も必要なのだと述べている。また、開発者が共同して作業を行えるコミュニティの大切さについても言及している。

GoogleのGundotraは、FacebookやMySpaceはプラットフォームではなく、Windowsの世界におけるOfficeのように、拡張することのできるアプリケーションなのではないかと言っている。彼はウェブこそ皆が注力する非常に重要なプラットフォームであると述べる。Open Socialはウェブをプラットフォームとしてとらえる試みであるとも主張している。

Schrageはオープン標準は素晴らしいが、実現に時間がかかる面もあるとする。オープンなものでなくとも直ちに実装を行うことのできる環境を提供するのが正しいという面もあるとのこと。

Levchinは話題を変えて次のトピックを提示している。すなわち開発者が金を儲けすぎてプラットフォーム運営者自体と競合するような場合に、プラットフォーム側はどのように対処すべきか。これまたFacebookに対する嫌味ではある。Kapur曰くMySpaceでは開発者と競合して、開発者からの信頼を失うようなことはしない、と。

Gundotraはプラットフォームを単一企業が独占してしまうことの危険性について述べている。曰く、イノベーションは5年毎に沈滞化する(Windowsのことを言っている)が、オープンなウェブを使うことで活性化することができる。誰もプラットフォーム自体を制御しようとするべきではない。

「Windows対ウェブの戦いでもあった。そしてウェブ側が勝利を収めた」とGundotraは言っている。

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(翻訳:Maeda, H)