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Firefox、Internet Explorer、Chromeを同時に使えるLunascapeブラウザ

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Lunascapeは、FirefoxのGecko、Internet ExplorerのTrident、およびWebKit(SafariおよびChromeで使われている)という三大レンダリングエンジンのすべて利用することのできる新しいウェブブラウザだ。東京発のLunascape Corp.無償でブラウザの提供を行っている。英語版として投入されたものはWindowsオンリーでLunascape 5 Alphaという版だ(日本語版は2001年から出回っている)。

メインにFirefoxを利用して、レンダリングに問題があるときにExplorerを使う(IEのみでしか見ることのできない、あるいはIE向けに最適化されているページというのがある)という人(私も含む)にとってLunascape 5は面白い選択肢だ。

Lunascapeの使い方は次の通り。レンダリングエンジンの切り替えはタブを右クリックするか、画面左下にあるエンジン切り替えボタンをクリックする。表示しているページに最適なエンジンがあれば、プルダウンメニューで設定することにより、当該ページを開く際には常に選択したエンジンを利用するように指定することができる(Lunascape CEOの近藤秀和は、この仕組みによるエンジンの切り替えを「セミ・オートマティック」と呼んでいる)。

数時間かけてLunascape 5を使ってみたが、いくつかのバグ(たとえばGeckoエンジンで画像を保存しようとすると、日本語の確認メッセージが表示される)を除いて非常に安定している。

このブラウザを利用するのは、主にマニアやウェブ開発者ということになるだろう。機能も盛りだくさんに用意されている。たとえばRSSやポッドキャストフィードのネイティブサポート、クラッシュ保護、簡単操作を実現するマウス・ジェスチャのサポート、Lunascape実行プラグインライブラリ(現在のところ日本語版のみ)、スキン、フォームの自動保存機能(ブログやウェブメールで入力したパスワードや文字を保存する)などで、メニューからも各種調整および設定を行うことができる。

Lunascapeは同社のウェブサイトで、Lunascapeが世界最速のブラウザであると表明している(すくなくともSunSpider Javascriptベンチマークkを使う限りではその通りのようだ)。ただしたとえばLunascapeでGeckoエンジンを利用した場合とFirefox 3を利用した場合で、有意な差を感じることはできなかった。

残念なことに、現行のアルファ版は現在のところFirefoxのアドオンをサポートしていない(IEのアドオンは動作する)。また、これまでのところ表示ページについて最適なエンジンを自動的に選択することもできない。この機能については将来的には実装される見込みだ。

Lunascapeはアルファ段階にあり、未完成部分があるのはいたしかたのないところだ。近藤秀和によると、現行版を進化させたベータ版を「かなり近いうちに」リリースする予定で、とくに日本国外からのフィードバックを求めているところだとのこと。

Lunascapeの日本語版は2004年以来1000万件ダウンロードされており、ブラウザ市場全体の5%獲得を目標にしている(実現可能な範囲かもしれない)。日本国外でのブラウザプロモーションを考え、今年の6月にはサンノゼに子会社を設立している。

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(翻訳:Maeda, H)