適者生存×マディソン街=動的バナー広告「SnapAds」

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遺伝子と広告のプラットフォームを同じ文脈で語ることは滅多にないが、新登場のスタートアップ「SnapAds」はバナー広告に自然淘汰の理論を効果的に組み合わせた素晴らしい広告サービスと素晴らしい成果がひとつになった会社。創業者の多くは「Weebly」ファウンダーと兼務である(2社は無関係)。SnapAdsでは時間の経過とともにバナー広告の外観を動的に調整し、見る人のエンゲージメントを最大限に高めるシステムを開発した。これが結構効果テキメンで、映画最新作の宣伝で3日間のトライアルキャンペーンを実施してみたところ、3日でCTR(クリックスルー率)は1922%アップした(タイポじゃないぞ)。

PRキャンペーンを作成するには広告主はまずSnapAdsに、バナー広告に使えそうなアートやテキスト全部に特殊タグを付けたレイヤーを沢山Photoshopファイルに保存して出さなくてはならない。 意味不明な広告や見る人を不快にする広告は絶対出さないよう、広告主はどのレイヤーとどのレイヤーなら一緒に組み合わせて表示して構わないか定めたルールセットも作れる。こうしてルールと素材が準備万全整ったら、あとはプラットフォームが仕事に取り掛かる番だ。

作業工程は、多少チグハグでもいいので素材をランダムに組み合わせて表示するところからスタートする。時間が経つにつれ、システム側で最も効果のある広告を洗い出し、こちらは“生き残”らせて完成度を高めていき、失敗作は絶滅させていく。 共同ファウンダーのDavid Rusenkoは、洗練を極めた広告は大体100万件ぐらいのインプレッションを稼ぐという。が、同社のシステムはそれでも最適化を止めない。同じ広告でも何度か見ちゃうとユーザーの関心も薄らいでしまうものなので、SnapAdsでは広告の修正を永久に続けるのだ。 このプラットフォームではある広告の成果が最大になるのがいつ頃かも特定できるので、広告の分枝を何本か“生存”状態にキープしといて、ここ一番のタイミングで1回につき1本ずつ表示するのである。

Rusenkoの話によると、このサービスを利用するには広告主も最低100万インプレッションで構成されるキャンペーンを組まなくてはならないという(SnapAdsは現在まだセルフサービスではない)。また広告1件につき、2~8の値を割り当てた変数を3~6点用意するよう推奨している。 今日(米国時間11/25)の発表に合わせてSnapAdsを使った浴室小物ブランド「AXE Detailer」のキャンペーンもRedditとWiredでスタートした。

最初の成果は頼もしい限りだが、SnapAdsが今後どれぐらい成功するか、結論を出すのは早い。同社のシステムも魔法ではない。際立って人目を惹く新しいボタンや画像を自動で生成はできない。こうした素材は広告主が提供するのだ。いくらSnapAdsでも、出てくる素材が斬新でないと、同じ月並みな広告の配置がやや違う程度で終わってしまう。というのが大前提としてあるが、そこは広告代理店がちょっと創造性を発揮すれば、SnapAdsのサービスを使って大成功という結果になるかもしれない。

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(翻訳:satomi)