ガセネタをつかまされたThe Times紙

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夕べ(米国時間11/29)初めて聞いたときは、だれもこの話を信じなかった。検索に関する10年の契約でYahooにウン十億ドルが転がり込むという、検索をめぐるYahoo/Microsoft間の複雑な提携を報じるThe Timesの記事は、変な部分が多すぎる。その一つ一つをうちの情報筋に確認してもらったが、結局、確認できた事実は一つもない。

記事の最初の部分にはこうある:“MicrosoftはYahooのオンライン検索ビジネスを$20B(200億ドル)で買収する話を進めている。”

Microsoftにいるうちの情報筋は、今現在Yahooとは何の交渉もしていないと言う。Yahooの筋も同じくだ。Microsoftとは何の交渉もしていないと。Yahoo筋は、今は新しいCEOを見つけるのに全力を注いでおり、ほかに案件は何もないと言った。

記事の第二の部分:“この提案は、MicrosoftがYahooの新たな経営陣を支援する複雑な業務処理の中核である。新たな経営陣とは、元AOLの会長ならびにCEO Jonathan Miller、Fox Interactive Mediaの前社長Ross Levinsohnらである。”

今日(米国時間11/30)の午後、Ross Levinsohnと話をしたが、彼は、その記事に真実はまったくないと言っている。彼曰く、彼も、そしてVelocity Interactive Groupにおける彼のパートナーであるJonathan Millerも、どちらもTimesの取材は受けていない。

記事の第三の部分:“業務処理の提案内容では、MicrosoftがMillerとLevinsohnの経営陣に$5B(50億ドル)の便宜を提供する。両人はさらに、外部投資家たちから独自に$5B(50億ドル)を調達する。このキャッシュは、転換優先株とワラントの購入にあてられ、これによりYahooの30%以上の株式を握ることになる。外部投資家たちも、Yahooの11名の取締役の内3名の任命権を持つことになる。Yahooとの話し合いには、Microsoftが向こう10年間、検索ビジネスの経営権を握ることが含まれる。Microsoftはさらに、検索ビジネスを$20B(200億ドル)で買収する2年のコールオプションを受け取る。これによりYahooのビジネスとしては、メール、メッセージング、およびコンテンツサービスが残る。この業務契約がYahooの収入を年額$2B(20億ドル)に押し上げると期待されている。”

これも、Miller、Levinsohn両人は否定している。また、今年Microsoftが行った検索に関する実際のオファーに比べると、この契約条項を意味を成さない。先物的なプレミアムを考慮に入れても、Yahooの価値が市場価値よりも異様に高すぎるし、ここに書かれているキャッシュフローの増加は、Yahooが前に公表した見積とマッチしない。

The Timesはイギリスの伝統的な優良紙と評価されているが、今回はまさに勇み足のようだ。だれかに、悪質な操作をされたものと思われる。幸いにも市場は開いていなかったから、Yahooの株がこの記事のせいで短期的に上がる現象は起きなかった。

FailBlog、画像をありがとう。きみたちの存在そのものも、ありがとう。

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(翻訳:hiwa)