Yahoo買収でまたもガセ記事。WSJの早トチリで今度は損した人もいる

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今日のWall Street Journalの、Yahooに対してまた別の買収が企てられているとする記事が誤りであると、われわれの情報源が伝えた。そして、先週末のThe Timesのこれも同じく作り話だった記事(ここに興味ある事実がある ― どちらの出版物もNews Corp.の持ち物だ)のときとは異なり、こちらは市場に直接的な影響をもたらした。

今日の記事で、前AOL CEOのJonathan Millerは、Yahoo全体を買収するために、プライベートエクイティー投資ファンドで「$28B(280億ドル)~$30B(300億ドル)」を調達したことになっている。

Millerは、パートナーであるVelocity Interactive GroupRoss Levinsohnとともに、週末のThe Timesの記事でも主役を演じていた。

われわれの情報源によると、MillerとLevinsohnはYahooとMicrosoftの幹部や株主らと数ヵ月にわたってYahooの将来について話をしているが(MillerLevinsohnは、それぞれ別の時間にYahooの取締役候補にもあげられている)、同社を買収するための資金を調達することについて、プライベートエクイティー投資ファンドとまともな議論をしたことはない。

両名は昨年来、Velocityの他のパートナーと共に、新規に$300M(3億ドル)のファンドを立ち上げることで忙しいに違いない。そして、われわれが知る限り、未だに$150M(1億5000万ドル)分の確約を取ったにすぎない。よって、これと並行してYahoo買収のために$30B(300億ドル)を調達しようというのは、どう考えてもありそうにない話だ。

この話が理にかなっていないもうひとつの理由は、MillerがAOLと競合禁止契約を結んでいて、Yahooを含む特定企業の従業員または役員になることを禁止されていることだ。実際、この競合禁止契約は、Millerがこの夏にYahooの取締役会に入れなかった理由だ。この契約は3月まで有効のため、AOLが明確に承諾しない限り近いうちの契約は不可能だ。夏に承諾しなかったものを今回承諾すると考える理由がない。

Velocityはこの件についてあまり語ろうとしないが、WSJが記事を出す前に本気で接触しようとしてこなかったとコメントしている。

われわれの情報源と、基本的な常識を合わせて考えると、WSJの記事は全くのデマだということになる。しかし、この記事による影響は出ている。今日(米国時間12/2)この誤報のためにYahooの株価が、その日元に戻るまで11.7%跳ね上がったのだ。損をした人たちがいる。だからこの記事の出元が誰なのか、SECは強く関心を持つべきだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)