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MobaMingleは日本風味のモバイル向けソーシャルネットワーク

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TechCrunchではモバイル向けソーシャルネットワークサービスの流行を心待ちにしている。iPhoneの成功を開発のきっかけとして、Facebook MobileMySpace MobileLoopt(これはTechCrunchブランドでも提供されている)、aka-akiなどが登場してきている。

そして最近注目したモバイル向けソーシャルネットワークサービスは日本発のMobaMingleだ。MobaMingleは、日本最大規模のモバイル向けソーシャルネットワークであるモバゲータウンの国際版。MobaMingleではバーチャルワールド、ソーシャルネットワーク、ゲームおよび携帯ブログをひとつのコンセプトのもとにまとめあげている。

一般に新たに登場するモバイル向けソーシャルネットワークは、多数の競合サービスの中での差別化で苦労することになる。しかし9月にベータ版を公開してモバイル版のみを展開するMobaMingleはうまく対応していけそうだ。まず日本の大資本企業(DeNA)が運営しており、同社はすでに日本国内向けのモバイル向けソーシャルネットワークを運営しており大成功を修めているという利点がある。

DeNAは米国子会社を立ち上げるにあたり$3M(300万ドル)の投資を行い、日本国外でのモバイルウェブ界における成功を確信しているようでもある。同社によればMobaMingleは携帯電話に特化して、PC向けインターネットサービスに統合するつもりはないとのこと(とは言っても日本版は、すべての機能を実装しているわけではないが、7月からPCでもアクセスできるようになっている)。

MobaMingleの運営を行うのはサンマテオに拠点をおく子会社のDeNA Globalで、携帯電話で小説の読み書きを行う日本の「携帯小説」(海外版はMobaStoryと名付けている)文化を西洋にも持ち込もうとしている。この分野では携帯小説サービスに特化しているQuillpillと競合することになる。

MobaMingle内では、対象世代を絞り込んだ独自カルチャーとして、アニメ風アバターを採用している(これは広く世界中にサービスを広める際の問題点になるかもしれない)。ここで採用されている日本スタイルは特定の層には受け入れられるのだろうが、これが障壁となってサイトデザインを嫌う人も出てくるだろう。この辺りを意識してアバターや仮想アイテムを各種取りそろえ(いろんな髪型、顔かたち、多くの種類のファッション等)、多様な人々に受け入れてもらえるよう努力はしている。MySpaceのモバイル版の場合と同様、大人でもMobaMingleに興味を持つ人はいることだろう。尚DeNAによると、サービスにアクセスする人の10%程度がBlackberryを使っているとのこと。

日本での状況が指標とするのなら、敢えてニッチを目指すことはソーシャルネットワーク面で不利益とはならないようだ。ニッポンの地では1160万の登録利用者で9月一ヶ月に150億ページビューを稼ぎ出している(DeNA Globalは米国市場における統計情報を公開していない)。Facebookのモバイル版とは異なるのは、たとえばMobaMingleは広告やアフィリエイトによるビジネスモデルにのみ期待しているわけではないという点。日本版では利用者は広告をクリックしてアイテム購入に使用するMobaGold(仮想通貨)を稼ぐ仕組みだが、米国版では現在のところサイト内でのアクティビティ(友達を作ったり、新たなメンバーを連れてきたり)でMobaGoldが与えられる。

但し、間もなく日本におけるMobaGoldシステムは米国版にも導入されることだろう。また利用者が受け入れるなら何ドルもする仮想アイテムが販売され、そこで収益を上げ、かつ利用者を強く巻き込むことができるようになるだろう。現在のところ売上げも利益も僅かなものだが、日本では2008年度の第二四半期で$47.2M(4720万ドル)の売上げを誇っている。このうち2120万ドルはアバター関連の取引で稼ぎ出したものだ。

ニッポン以外でも成功を収めようとするのなら、MobaMingleはサイトで利用できるゲームを質量共に充実させる必要がある。日本語版でまさにサイトの中心コンテンツとなっているFlash Liteゲームの巨大ライブラリを利用できないのは明らかな欠点だ(DeNA Globalによると、米国内の携帯端末がFlash Liteを採用していないのが理由だとのこと)。現在のところはMobaMingleはアプリケーションのないFacebookという感じで、模倣も簡単なサービスになってしまっている。

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(翻訳:Maeda, H)