YouTubeがアダルト、スパムの取り締まり強化、Ningも歓楽街閉鎖へ

次の記事

MySpaceとVidoopが、Flockブラウザ対応のOpenIDアドオン開発に協力

YouTubeが行いを改め、ミスリードで釣るタイトルや解説をつけたポルノ&スパム一歩手前の性的に露骨な動画の撲滅に乗り出した(ポルノは昔から削除理由だが)。最も人が多く集まるページでYouTubeは“さらに厳しい成人コンテンツ判定基準”を導入。性表現が露骨な動画・グラフィックをふくむ作品は“再生回数の多い動画”、“お気に入り登録数の多い動画”はじめ人気ページに出ないよう格下げ処分とする。また、これからはサムネイルもアルゴリズムで選別する。

この新基準はYouTubeの上流化指向というだけではない。より重要なのはYouTubeが自主監視体制を強化すればするほど、国会や連邦通信委員会(FCC)が将来監視に乗り出す可能性が狭まる、という部分だ(FCCは法規制と言っても、携帯ネットワーク経由でネットに繋がるモバイル端末に対象は限られると思うが)。

だがやはり一番の狙いは、YouTubeを占拠するスパム同然の動画を一掃したい、というだけのことかもしれない。子犬の動画を検索する人は、なにも下着やうさぎの耳つけた女性の動画(実はポルノサイトの広告)を探しているのではないのだ(いや、探してるか…でも、なら“lady bunny”と検索してるはずだし)。これは実例だが(検索ページへの)リンクは控えておこう。

尚、わいせつ撲滅に動いているソーシャルメディアサイトはYouTubeだけではない。自分で自分のソーシャルネットワークが作れる「Ning」でも“アダルトのソーシャルネットワーク”は来年1月から製作禁止となる。これは合法的なサイトも含めての話だ。Ning(YouTubeも)が引き寄せたい広告主は単に、その筋のコンテンツとは関わり合いを持ちたくないのである。その点についてNing社CEOジーナ・ビアンキーニ(Gina Bianchini)はブログ記事でこう書いている。:

アダルトのソーシャルネットワークは、自分の重さに見合う働きをしないんです。具体的にはコストがカバーできるほど広告や有料サービスで売上げが出せないため、ほかのソーシャルネットワークによりハードな働きを押し付けてしまうんですね。また、広告提携先もアダルト系ネットワークの熱心なファンというわけではありません。従って、健全な広告収入を危険に晒したくなかったらアダルト・ネットワークを検出するように、と要求してきます。ビジネスの取り締まりは嫌なので野放しできましたが、これからはその方向となります。

彼女はさらに、合法的アダルト・ソーシャルネットワークのせいで「過剰な数のDMCA削除勧告」が届きNingの作業が増えている上、合法的アダルトSNSはもっと違法性の高いアダルトSNSを誘引する点にも触れている。たぶんこれは「割れ窓理論」のようなものか。―小さな違反行為がもっと大きな問題を生む温床になる、というアレだ。たぶんYouTubeもこれと同じ線で考えているんだろう。

[原文へ]

(翻訳:satomi)