FacebookのCEO Mark Zuckerbergにインタビュー: 製品, 資金, 競合について

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最近、FacebookのCEO Mark Zuckerbergと二人だけで話をする機会があった。話題は山のようにあったがその中でとくに彼は、Facebookの製品、プライバシーの問題、最近の資金調達をめぐる噂、プラットホームとアプリケーションデベロッパとの競合、などに関する質問に詳しく答えた。以下は、私のメモから書き起こした記事なので、細部は不正確かもしれない。

プラットホーム vs. アプリケーション

昨年中、何度も浮上した、アプリケーションデベロッパとの競合に関する同社の方針についてMarkに聞いた。

Mark曰く、同社にはアプリケーションのデベロッパたちと対抗する競合についてルールは何もない。しかし一般的には、デベロッパたちは同社のプラットホーム上でアプリケーションを作っているのだから、Facebookがそれらのサードパーティアプリケーションと競合するのは良いことではない。

はたして今後もアプリケーションと競合していくのか、それは大きな疑問だ。今は、アプリケーションと競合してはいけないというルールを設けずにやっているが、一般的に競合は良くないね。

Markによれば、同社はそれほどデベロッパたちと競合しているわけではない。そう言える理由は2つある。まず第一に、同社はつねに主力業務に注力している(ソーシャルチャネルの構築…プロフィール、フレンド、情報やコンテンツの共有化)。そしてデベロッパたちは自由に、同社のAPIやプラットホーム、Facebook Connectなどを利用してアプリケーションを作れる。Facebookの技術者の数は限られており、しかも彼らは主力業務に集中する必要がある。

第二の理由は、優秀なデベロッパたちと競合関係になると、良くない前例を残すことになる。“言い換えると、優れたアプリケーションと競合するような前例を作ると、それは一般的にエコシステム(とくにプラットホームとアプリケーションの棲み分けシステム)にとって良いことではない。”

デベロッパと競合しないという明確なルールがないと、不安な部分はないか、とMarkに聞いてみた。彼の答えは、会社が重視するのは全体としてのエコシステムであり、アプリケーションデベロッパとの競合には慎重になるが、でもエコシステム全体にとって最良の利益である場合には競合も辞さない、だった。

Markは具体的な例を2つ挙げた。Facebook Music(後述)とFacebook Marketplaceだ。後者は社内開発だったが、Oodleが改良し、それを再ロンチした。

Markによれば、Facebook Marketplaceは同社が内製のアプリケーションを取り下げてデベロッパのアプリケーションで置き換えた好例だ。私は、三行広告アプリケーション(Marketplace)でオフィシャルパートナーを決めたことが、Facebook上で同様のアプリケーションを抱えるデベロッパたち害することはないか、と聞いてみた。彼の答えは:競争的な市場というものはつねにある。Oodleをオフィシャルパートナーにしたことが“市場における競争を損なった”ということは絶対にない。

Facebook Music

噂ではFacebookは1社または複数のアプリケーションデベロッパとの提携により、Facebook Musicというサービスを準備中という。その真偽はどうだろう。

Markは、Facebookは音楽アプリケーションの提供を検討していると認めた。

良質な音楽アプリケーションを作るためには、音楽にアクセスできる必要がある。少なくとも現時点ではうちは同業他社に比べて規模が圧倒的に大きい。だから、優秀なパートナーを助けて、良質な音楽アプリケーションを作るために必要な音楽にアクセスするための、交渉なんかをやらせたほうがいい、と感じた。検討の内容は、そういった、ビジネスのやり方に関することだ。

Markは、Facebookが音楽アプリケーションを直接手がけるのかどうか、また、Facebookとしての関わり方をすでに決めているのかどうかについては、明言を避けた。

彼曰く、音楽はとても重要なアプリケーションだから、Facebookの現在の規模に合った形でレコード会社などの権利保有者と契約をまとめるためには、Facebook自身が関与しなければならないかもしれない。

データとプライバシー

MicrosoftがMSN Messengerの宣伝のためにFacebookのユーザのメールアドレスにアクセスするのを、認めたのはなぜか?

彼によれば、関係は互恵的であり、MicrosoftはFacebookのユーザにHotmailのコンタクトのインポートを認め、彼らをFacebookに招待できる。またそれは1回かぎりの利用であり、Microsoftはメールを送ったあと、データを保存しない。

でも、Facebookのフレンドが許可しただけで、私の個人情報(メールアドレスなど)が(このMSN Messengerの場合のように)よその会社に与えられてしまうのは、いかがなものか。

Markは、ユーザのプライバシー設定でメールアドレスへのフレンドからのアクセス等を制限できるが、でもこれは複雑な問題だと言った。彼曰く、データのプライバシーの問題でコミュニティは今、バランスのとれたやり方を模索している。しかし以前に比べると、より多くの情報を共有化したいというユーザが増えている。

Facebookの企業価値と資金調達

Facebookの資金調達の問題と企業価値について。Markは、憶測の一部は合ってる、そのほかは合ってない、と言った。彼は、Facebookの150億ドルの評価額によるラウンドは今でもオープンであり、CFOのGideon Yuはその価額での新規投資家を今でも受け入れると言った。しかし、評価額を下げてまでして新規投資を募ることはないと。“多数の投資家から金をかき集めようとはしていない。今回のはどちらかというと、前のラウンドの補足にすぎない”

会社は今それほど、資金にがつがつしていない、とMarkは言った。現在の経費と収益の推移は、きわめて正常だと。

収益

この話題については、Markはあまり積極的に話さなかった。具体的な収益の額は言わなかったが、同社のセルフサービス広告製品は合衆国と国際市場の両方できわめて好調だと言った。“外国での売上は意外なほど大きい,”と彼は言い、その言い方ではどうやら、Facebookのセルフサービス広告の収入は、MySpaceの年商は5000万ドル以上という–MySpaceのセルフサービス広告製品に関する–われわれの推計額を上回っているようだ。

仮想ギフト製品はどう? Markは沈黙。“よく知らないんだけど、でも、知ってても言わないね。”

アップデート: MarkはFacebookの今後の目標について次のようなコメントをくれた(Connectを使ってFacebookのプロフィールをリンクしているから、これは確かに彼が書いたものだ)。写真も、古いのを新しいのに差し替えた:

やあマイク — TechCrunchにコメントを書くのはこれが初めてだよ。Connectを実装した偉業におめでとうを言いたい! 書く人の本人性が分かるようになると、コメントの書き方や対話の仕方も変わってくるから、すごいね。ぼくのこのコメントも、これが確かにぼくのだと分かるからね。

ともかく、先日はぼくとFacebookの何人かの者のために時間をとってくれてありがとう。この記事は、あのときの話のまとめとしてよく書けてると思う。でもこのコメントでは、とくにプラットホームというものに対するうちの考え方を、何点か補足したい。

Connectとうちのプラットホームに関する目標は、いろんな新しいやり方で情報を共有化するためのアプリケーション群の、強力なエコシステムを構築することだ。うちの基本的なやり方は、中核的なプラットホームの構築に注力し、たくさんのアプリケーションを社内では開発しないことだ。Connectのロンチもその例だ–それは中核的プラットホームの一部であり、それによって多くのデベロッパたちが新しいソーシャルアプリケーションやWebサイトを作れる。今でも社内に小規模で緊密な技術者チームを抱えているが、それは、こういった中核的なサービスの開発に必要だからだ。

ほかのコメントについて言うと、たしかにぼくの写真はちょっとひどいね 🙂 いつ撮った写真だろう… うちのWebサイトに、もっとましな写真はなかった?

Mark

[原文へ]

(翻訳:hiwa)