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音楽スタートアップの異端児LaLaがむしろ正しいやり方をしているかも

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ありがとうSeesmic, あまりむかつかないサイトになったね

LaLaは、ほかの音楽ストリーミングサービスに比べてあまり注目されていないが、それはたぶん音楽を聞くことに対してユーザに実際に課金しているからだろう。MySpace Music、Imeem、Last.fmなどはどこも、今では無料で音楽をストリーミングしている。しかしLaLaでは、曲を無料で聞けるのは最初の一回だけ、あとはその曲を10セントで‘買えば’好きなだけ何度でも聞けるし、プレイリストに入れることもできる。

そんなのうまく行きっこない、…かな? でもね、Lalaがうまく行きそうな理由がいくつかあるんだ。まず、10月の出直しロンチ以降、ほかのサイトにない、まったく新しいサイト体験を提供していること(本誌も大喝采した)。ほかの類似サービスと違って、Lalaでは聞きたい曲をすぐに聞ける。検索、ページの閲覧、フレンドからの提案など、どんな方法でもいい。埋め込み型のプレイリストを作るのも、ものすごく簡単だ(下を見て)。上で名を挙げたほかのサイトは、曲を見つけるまでにかなり手間がかかる。インタフェイスが最悪なのはLast.fmだ。新規のユーザは、使い方が難しいので途方に暮れてしまう。そしてImeemとMySpace Musicにも問題がある…曲にたどり着くまでにマウスをクリックする回数がめちゃめちゃ多い。MySpaceのプレイリストは埋め込みができない。

第二に、LaLaには広告が全然ない。どの曲も、最初の一回は無料で聞ける。そのあとは、10セント払えば自分のコレクションに加えられて、いつでも好きなときにストリーミングできる。でも会員登録すると50曲無料になるから、お金を払う前からLalaのサービスの全体像を体験できる。曲をMP3でダウンロードしたければ89セント払う(これ自体もほかのサイトより安い)が、そのときストリーミングで払った10セントは返金される。

もちろん、ほかにないほどすばらしいサイト体験だけで無料のサービスに勝てるとはかぎらない。でもLaLaはMacとWindowsのユーザにMusic Moverのクライアントアプリケーションを提供している。それをダウンロードすると、ユーザのハードディスクの上のすべてのMP3とお金を払ったiTunesの曲を認識し、Lalaの上のそのユーザのコレクションに加える。これらの曲をストリーミングするときは10セント払わなくてもよい。つまり、Napsterのころから無料で(=盗んで)集めまくった曲がいっぱいあっても、それらの曲のあるコンピュータをインターネットに接続できるなら、どれでも聞くことができるのだ。曲をハードディスクからほかのハードディスクにコピーする手間は、まったく要らない。

だから、LaLaはほとんどパーフェクトだ。自分が持っている曲を全部聞けるし、フレンドたちから新しい音楽のおすすめをもらえる。聞いて気に入ったら、10セントでコレクションに加える。

もうすぐiPhoneのアプリも出るそうだから、そしたら自分のすべての音楽をiPhoneからもストリーミングして聞ける。iPhoneやiPodのハードディスクは小さい、と不平を言う必要がなくなる。どの曲とどの曲をアップロードしようかなと思案する必要もない。

LaLaには音楽シーン全体に揺さぶりをかけられるほどのお金がある。競合他社は1回ストリーミングするたびにお金を失うが、Lalaには損失を出すことのない(と同社が言う)ビジネスモデルがある。しかも、銀行には未使用のベンチャー資金が$20M(2000万ドル)ある。

同社は2007年の後半に元YahooのCPO(Chief Product Officer, 製品担当主席役員)だったGeoff RalstonをCEOに迎えた。そして今、製品に関する彼の手腕が発揮されはじめている。同社のストリーミング音楽製品は、今日のインターネット上でベストだし、損の出ないビジネスモデルはベストビジネスモデルだ。

MySpaceやたぶんFacebookなどの巨人との競合はもちろん楽ではない。彼らメジャー勢力もいずれLalaのやり方を取り入れるだろう。ただし彼らは、大量の広告という収入源を捨てきれない。Lalaはそのハンディをうまく避けている。Lalaを“だめだよ、うまく行かないよ”と評価するのは早すぎる。

スタートアップの世界が今も昔も変わらずすばらしいのは、Lalaのような製品を使う喜びがあるからだ。

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(翻訳:hiwa)