携帯SNSグリーが日本で大型IPO

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ハイテクIPOは完全に死んだわけではない。 2004年にローンチしたSNS「GREE」を運営するグリーが先週水曜、東証マザーズに新規上場を果たし、公募・売り出し価格3300円($37)に対し、公開初値は大幅高(52%増)の5000円($56)をつけ初日取引を終了、パッとしない今年の日本IPO市場にセンセーションを巻き起こした。

同社の時価総額は現在$1.3B(13億ドル)を超え、SNS日本最大手Mixi」($970M[9億7000万ドル]前後を推移)をも凌駕する。

このデビュー成功によりグリーは一躍、日本のウェブ関連の上場企業では「Yahoo! Japan」(時価総額$24.3B[243億ドル]。Yahoo! Americaより$7B[70億ドル]多い)、オンラインショッピングサイト「楽天」(同$8B[80億ドル])、モバゲータウン運営母体「ディーエヌエー」(同$1.42B[14億2000万ドル])に次ぐ業界4番手となった。

日本のユーザーが競合「Mixi」(メンバー現在1500万人)に大挙して流れ出す前は、グリーも最初はPC版サイトから運営を始めた。現在PC版は文字通り廃墟同然だが、代わりに伸びたのが携帯対応の「GREEモバイル」でそちらは現在登録利用者700万人。今では月間ページビュー80億件のうち99%はケータイ発だ。

グリーはいわばSNSとゲーム専用プラットフォームの掛け合わせ。サービスは日本限定である。ビジネスモデルは、やはり99%携帯がベースのモバゲータウン(メンバー1200万人)に成長をもたらしたものと同じものを採用し、利用者はアバターを使ってサイトでバーチャルアイテム(例えばGREEバーチャルペットにやる餌やアバターの服、釣りゲームに要る特殊な釣竿など)を買う仕組みになっている。ゲームのプレイは無料。

2006年、グリーは日本国内第2位の電話通信会社KDDIから$4M(400万ドル)の資本を調達し、これが企業戦略を一から見直す転機となり、サイトはモバイル対応版にのみ注力がシフトした(KDDI携帯利用登録2500万人のデフォルトのSNSはGREE)。

グリーには価値のある専売特許がない。サイトのアイディアは簡単にコピーできるものだし、日本のモバイル市場は飽和に達しており今後様々な要因(日本の出生率低下、政府による携帯端末助成金禁止)で大幅に縮小される運命にある。が、しかし株式市場はグリーのビジネスモデルにまだ大きな成長の余力があると見ているようだ。

広告事業と有料販売事業を二本立てで持っていることは、今の弱腰なオンライン広告市場ではプラスに働く。:グリーは全売上げの70%はバーチャルアイテムから、30%は広告から入っている。モバイルサイトでこれだけのバーチャル販売比とは、なかなか高い。逆にMixiは広告収入にかなり大きく依存している(サイトは有料アカウント収入が全体の10%未満。アバターシステムもない)。

グリーは今年6月末日締め2008会計年度の売上高は$330M(3億3000万ドル)$33M(3300万ドル)、利益は$11M(1100万ドル)超を計上したが、その後は今年7月から9月の四半期単独で売上高は$220M[2億2000万ドル]$22M[2200万ドル]、利益は$15.6M(1560万ドル)に膨れ上がっている(訳注:Cnetには2008年6月期の売上高は29億3748万円、経常利益は10億5125円とあります)。

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(翻訳:satomi)